中標津農高マネージメント研究班　地域と連携した食育評価　農水省･食育活動表彰を受賞

（学校 2021-07-30付）

表彰状を手に受賞を喜ぶ生徒たち

　【釧路発】中標津農業高校（渡辺晃史校長）食品ビジネス科のマネージメント研究班が、農林水産省の食育活動表彰で消費・安全局長賞を受賞した。教育等関係者の部で道内から唯一受賞。長年にわたって、地域と連携した食育活動を継続したことが評価され、栄えある受賞となった。

　同校は、中標津町計根別地区の幼児、小・中学生を対象とする計根別食育学校を展開。ジャガイモの収穫体験やビーフジャーキー加工体験など、同校生徒と子どもたちが食と農業を学ぶプログラムを実践しており、本年度で１６年目を迎えた。

　４年前からは、地域の任意団体「みんなの景観なかしべつプロジェクト」と連携し、地域づくりの一環としてハロウィーンにカボチャでまちを彩る「かぼちゃランタンプロジェクト」も行っている。さらに、中標津町全域の希望児童を対象とした農業教育「なかのうスタイル」も実施している。

　同校は昨年、第５回食育活動表彰に応募。一連の取組の継続性、独自性はもちろん、若い世代が中心となって食育活動を進めていることが評価され、消費・安全局長賞を受賞した。

　６月には岩手県で表彰式が行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症防止のため中止に。生徒たちは表彰式に参加できなかったが、７月中旬に表彰状が届き、喜びを分かち合った。

　担当の篠田有紗教諭は、食育活動の教育効果について「生徒たちの自ら学ぶ力、コミュニケーション能力の育成につながっている」と説明。今回の受賞に関しては「これまで１６年間活動を続けてきた生徒の努力も報われた結果となった。また、多くの地域の方にも支援いただいているので、多少なりとも恩返しにつながったと感じる」と話していた。

(学校 2021-07-30付)