市民憩いの空間目指し 札工高 広場の園路整備(学校 2021-07-29付)
園路整備に汗を流す生徒たち
札幌工業高校(太田潤一校長)の生徒は20日、札幌市内の元町会館前広場の園路整備に取り組んだ。土木科3年生の課題研究として進めている元町会館前広場活用プロジェクトの一環。生徒14人が、延長30㍍、幅2㍍の園路整備に向けて工事に入る前に建物の正確な位置を出す作業、丁張りを設置。地域住民が心地よく利用できる広場を目指し汗を流した。
元町会館前広場活用プロジェクトは、地域に愛され、将来、子どもたちの思い出に残る広場にすることを目的に、東区元町まちづくり連合会が進めている。
同校は、平成30年度から土木科3年生の課題研究授業としてプロジェクトに参加。地域住民ワークショップで検討した広場の利用方法に対して、学んできた知識や技術を生かそうと、活動に取り組んでいる。
前年度から、道教委「専門高校フューチャープロジェクト」事業の指定を受けている。地域関係者などと連携し、将来の本道産業をけん引する高度な専門性をもったイノベーション人材の育成を目指す事業の一環に位置付け、研究を進めている。
プロジェクトの推進に当たっては、日本技術士会北海道本部青年技術士交流委員会の平岡城栄委員長(明治コンサルタント(株)技術部設計課グループ長)や、日本技術士会北海道本部社会活動委員会「技術者のミライ研究委員会」の永井登茂美幹事(日本データーサービス(株)企画部課長)らが協力。
生徒はこれまでに、駐車スペースやゲートボール場、花壇の整備とともに、広場の利便性を考慮した園路の設計などに取り組んできた。
この日は、3年生14人が参加し、園路整備に取り組んだ。本年度は、全長約100㍍のうち、広場北側から延長約30㍍の整備を計画。生徒は、測量班、設計班、施工班に分かれて協力し合いながら作業を進めた。水平器で測りながら丁張作業に取り組んだあと、表土をスコップで削り、厚さ2㌢㍍を維持しながら砂をまいた。
生徒の一人は「丁張りから深さを一定に確保するのが難しい。大変だけど、出来上がりを思い浮かべながら作業することはやりがいがある」と話していた。
活動を支援している永井幹事は「社会に喜ばれる仕事が土木の良さでもある。利用者の立場で考えて整備する意識をもってほしい」と目を細めていた。
今後、10月中を目途に園路整備を完了させる予定。
(学校 2021-07-29付)
その他の記事( 学校)
作戦を練る楽しさ実感 附属函館小大会 2年体育等公開
【函館発】道教育大学附属函館小学校(橋本忠和校長)は7月中旬、令和3年度教育研究大会をオンラインで実施した。第1特設公開授業では、3年生の国語、第2次分科公開授業では2年生の体育、5年生の...(2021-08-03) 全て読む
中標津農高マネージメント研究班 地域と連携した食育評価 農水省・食育活動表彰を受賞
【釧路発】中標津農業高校(渡辺晃史校長)食品ビジネス科のマネージメント研究班が、農林水産省の食育活動表彰で消費・安全局長賞を受賞した。教育等関係者の部で道内から唯一受賞。長年にわたって、地...(2021-07-30) 全て読む
富良野市扇山小6年現場見学会 道路工事の現状学ぶ 建設関連団体等が主催
【旭川発】富良野市立扇山小学校(桑原啓成校長)の6年生は7月中旬、市内の道路工事現場2ヵ所を見学した。開発局旭川開発建設部(=旭川開建)、上川総合振興局旭川建設管理部、旭川建設業協会、上川...(2021-07-30) 全て読む
進路選択の参考に 壮瞥高生 林業体験参加
【室蘭発】壮瞥高校(古谷尚校長)は16日、胆振総合振興局および胆振地域担い手確保推進協議会が主催する林業現場体験バスツアーに参加した。1年生24人が製材工場や伐採作業などを見学し、林業につ...(2021-07-30) 全て読む
道教育大2年度卒業生教員就職状況 過去5年最大61・7% 3校すべてで増 461人に
道教育大学キャリアセンターは、令和3年3月卒業生の進路状況をまとめた。教員養成課程のある札幌校、旭川校、釧路校の卒業生における教員就職者数は前年度比56人増の461人で、3校すべてで増加。...(2021-07-29) 全て読む
上富良野町内で火山砂防見学会 透過型堰堤の役割とは 3校から児童100人参加
【旭川発】上川総合振興局旭川建設管理部(=旭川建管)および上富良野町は7月中旬の2日間、親と子の火山砂防見学会を開催した。2日間で上富良野西小学校(今村雅之校長)、東中小学校(澤田克之校長...(2021-07-29) 全て読む
倶知安農高 工事現場視察研修 ICT技術等を理解 営農支える建設業に関心
【小樽発】倶知安農業高校(近江勉校長)の生徒は、19日に行われた農地区画整理工事の現場視察研修に参加した。2年生19人がICT建設機械の稼働を見学するなど、技術開発が進む建設業について理解...(2021-07-29) 全て読む
幌延中 働き方改革実施計画 教材データベース共有 初任者層の超過勤務1割減
【稚内発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた幌延町立幌延中学校(小野篤夫校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。IC小テストや資料等にGoogle Classroomを使うほか、教材...(2021-07-28) 全て読む
建設企業に感謝状 岩見沢小 駐車場ライン引きで
【岩見沢発】岩見沢市立岩見沢小学校(藤田祐二校長)は15日、滝川市の建設会社・極東建設㈱に感謝状を贈呈した。同社が地域貢献として行った駐車場のライン引きに対するもの。藤田校長は「きれいな状...(2021-07-28) 全て読む
美瑛小 働き方改革実施計画 教材を共有し時間短縮 タブレット端末を積極活用
【旭川発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた美瑛町立美瑛小学校(堀内隆功校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。本年度は、ICTを活用した取組を中心に推進。選択取組に「Chromeb...(2021-07-27) 全て読む