【解説】少年非行等概況　６月末

（解説 2021-08-05付）

　道警本部は、ことし６月末における少年非行等の概況をまとめた。検挙・補導された非行少年は、６月末時点で３７１人（うち女子は６９人）。前年同期に比で４６人減少した。

　内訳は、刑法犯が３００人（同５３人）で６４人減、特別法犯は７１人（同１６人）で１９人増加した。

　刑法犯少年（犯罪少年）の再犯者率は２９・３％で、前年同期比４・１％増となった。

　非行少年に該当しないものの、飲酒、喫煙、深夜はいかいなどで補導された不良行為少年は３７９０人（同９６０人）で、１０９４人減少した。

　刑法犯の検挙・補導人員を罪種別にみると、窃盗犯は８７人減の１６３人で全体の５４・３％を占めた。そのうち、万引きが４９人減の１１３人で、６９・３％と最も多かった。

　このほか、粗暴犯５８人、風俗犯１６人、知能犯１３人、凶悪犯５人となった。

　学職別では、中学生が最多の８７人。高校生７８人、小学生６６人。中高生で全体の５５％を占めた。

　特別法犯で検挙・補導された７１人の法令内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法２０人、大麻取締法１２人、育成条例１１人だった。

　薬物乱用少年は１４人で前年同期と比べ２人増加。内訳は、有職少年７人、無職少年４人、高校生１人、その他学生２人。

　少年の福祉を害する福祉犯の検挙人員は２０人減の１０７人。

　内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法５２人、育成条例４６人となった。

　被害に遭った少年は９０人で、前年同期に比べ１９人減少。法令別では、児童買春・児童ポルノ禁止法４１人、育成条例３７人など。

　福祉犯の被害少年を学職別でみると、高校生５０人、中学生２６人、小学生１人、有職少年７人、無職少年６人だった。

(解説 2021-08-05付)