【解説】総務省　青少年のネット利用

（解説 2021-08-02付）

　総務省は７月２６日、「青少年の安心・安全なインターネット利用環境整備に関する新たな課題および対策」を公表した。

　平成２８年４月から、インターネットを適切に利用するための啓発活動や、フィルタリングサービス等について、検討を進めてきた。

　３１年８月、改正青少年インターネット環境整備法の着実な履行等のために策定した「青少年のフィルタリング利用促進のための課題および対策」の取組状況や、近年の青少年を取り巻くインターネット環境の変化を踏まえ、新たな課題と、それを解決するために官民で取り組むべき対策を整理した。

　新たな課題および対策は、①契約時のフィルタリング申込・有効化措置等の一層の促進②フィルタリングの継続利用のための取組の促進③青少年がインターネット利用することを前提とした取組の促進―の３点でまとめた。

　対策のポイントとして、青少年による違法・有害情報への接触を回避するため、青少年がインターネット上のサービスを利用することを前提とした取組を推進する。具体的には、保護者による事後設定促進に向けた取組の強化や、ユーザビリティ改善等に向けた関係事業者の連携強化などに取り組むとした。

　また、今後、大人が機器を貸し与える際の対策や、子どもの成長や利用状況に即したペアレンタルコントロールを行えるよう保護者への啓発強化、青少年の情報「発信」を契機とするトラブル防止等のため、ＳＮＳ等事業者による実効的な年齢確認などを行っていくことを記載している。

　このほか、ゲームにおけるインターネット上のトラブルを防止するため、未就学児の保護者に対する対象年齢区分の認知度向上に向けた啓発の機会の拡大などの対策を示した。

(解説 2021-08-02付)