【解説】２年度文部科学白書

（解説 2021-07-28付）

　文部科学省は、令和２年度『文部科学白書』を公表した。特集では、「新型コロナウイルス感染症禍における文部科学省の取組」を収録。児童生徒の学びの保障をはじめとした教育関係の取組、将来の感染症対策に貢献する研究開発への支援、スポーツ・文化芸術活動への支援などを紹介している。

　文科省は、教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術にわたる同省全体の施策を広く国民に紹介することを目的に文部科学白書を毎年刊行している。

　２年度は、２部構成。第１部は特集として、「新型コロナウイルス感染症禍における文部科学省の取組」「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して」「研究力向上のための若手研究者への支援」を収録。第２部は、文教・科学技術施策の動向と展開と題して第１４章でまとめている。

　第１部のうち、「新型コロナウイルス感染症禍における文部科学省の取組」では、２年１月１５日の最初の感染者が確認されて以降の対応などを紹介。学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、新型コロナウイルス感染症対策に伴う児童生徒の「学びの保障」総合対策パッケージを作成するなど打ち出してきた内容を掲載している。

　第２部のうち、「ＩＣＴの活用の推進」については、社会のあらゆる場所で、Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０時代を生きる子どもにとって、１人１台端末環境は、令和の時代の学校のスタンダードとなったことから、文科省による情報活用能力の育成に関する取組や、プログラミング教育の実施に向けた各学校の活動を紹介している。ほかにも、教育再生の着実な推進、防災・減災対策の充実なども掲載。

　なお、表紙、参考資料や特集の解説動画等も今後掲載する予定。

(解説 2021-07-28付)