【解説】９月にＧＩＧＡスクール講座

（解説 2021-07-20付）

　文部科学省は、９月７日に１人１台端末を活用したGIGAスクール特別講座の第２弾「南極は地球環境を見守るセンサーだ」の開催を計画している。対象は主に中学生で、小学生、高校生も参加が可能。越冬隊員と直接対話ができる中学校１０校程度を募集する予定で、今後詳細を決定する。

　１６日の記者会見で萩生田光一文科大臣が明らかにしたもの。１人１台端末の積極的な活用の促進に向け、文科省は７月、ＪＡＸＡ（宇宙航空研究開発機構）と連携し、ＧＩＧＡスクール特別講座～君も宇宙へ！を実施。主に小学４～６年生を対象に、星出彰彦宇宙飛行士らが宇宙での水や食べ物の動き、食事について実演した。

　次回の特別講座「南極は地球環境を見守るセンサーだ」の対象は主に中学生。９月７日午後２～３時ころの実施を予定しており、越冬隊員が南極特有の自然環境を生かした実験や上空の気象観測などを実演し、子どもたちの地球環境や気候変動への関心、環境教育への動機付けの機会を提供する。越冬隊員と直接対話ができる中学校として１０校程度を募集し、他の学校も端末で参加できる。

　１６日の記者会見で萩生田大臣は、南極でオゾンホールが確認され、気候変動の影響が顕著な地域であることから、今回の講座を決定したと説明。夕方に実施した前回と異なり、授業時間内での開催となることから、子どもたち同士が考え、発表し合う取組を計画していることを伝えた。

　また、中学生以外に小学生・高校生の参加も受け入れる考えを示し、参加方法や学習内容などの詳細を決定した上で、教育委員会に事務連絡するとし「１人１台端末やネットワークを有効活用し、多くの学校に積極的に参加してほしい」とした。

(解説 2021-07-20付)