【解説】子に対する前兆事案　６月末

（解説 2021-08-03付）

　道警本部は、子どもに対する前兆事案の届出受理状況（６月末現在）をまとめた。１月からの累計で、前年同期比２５件増の２８９件を受理した。

　前兆事案とは、子ども（１３歳未満）等を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけや、つきまといのこと。

　１月からの累計は、２５件増の２８９件となった。

　態様別にみると、「声かけ」が最多の１１０件で、全体の３８・１％を占めている。

　以下、「容姿の撮影」が４５件で１５・６％、「つきまとい」が３５件で１２・１％、「痴漢、身体接触」が３８件で１３・１％、「身体露出」が２７件で９・３％、「ストーカー等」が２件で０・７％、「のぞき・盗撮」が１件で０・３％、「その他」が３１件で１０・７％だった。

　発生時間帯は、「午後３時台」８７件、「午後２時台」６２件、「午後４時台」５０件で、下校時間帯に当たる午後２～４時台が６８・９％を占めた。

　発生場所は「道路（歩道）上」が２１５件で７４・４％。

　次いで「公園」が４７件で１６・３％、「その他」が２１件で７・３％。

　発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が１６１件で５５・７％、「遊戯中」が７３件で２５・３％、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が３５件で１２・１％など。

　道警本部では、前兆事案について都市部に限らず全道各地で発生していることから、子どもたちに不審者に遭遇した際に防犯ブザーや大声で近くの大人に知らせることなど、具体的な指導を求めている。

　また、早期通報によって、行為者の特定や不審点の解消などに対応することができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかに通報するよう呼びかけている。

(解説 2021-08-03付)