常に子の現状把握を　留萌小中校長会第６９回研究協議会　長尾会長　リーダーシップ期待

（関係団体 2021-08-06付）

提言発表や研究発表、研究協議を行った

　【留萌発】留萌管内小中学校長会（長尾真会長）は３日、小平町文化交流センターで第６９回教育研究協議会を開いた。関係者約３０人が参加。第６４回道小研究大会石狩・千歳大会に向けた提言発表等を通じ、学校運営を担うリーダーの育成や、社会に開かれた教育課程の実現を目指す校長の在り方について理解を深めた。

　開会式では、長尾会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症や教育の動向にふれ「校長は常に子どもたちの現状を把握し、目指すべき方向を指し示し、学校組織がより機能的に教育活動を進められるようリーダーシップを発揮する大きな使命がある」と強調。貴重な研修の機会となることから、実りある研究協議会とすることを求めた。

　祝辞に立った留萌教育局の上田哲史局長は、コロナウイルスなどの差別・偏見・いじめなどの防止について対策の徹底を求めたほか、管内の課題解決に向けて支援・協力を呼びかけた。

　小平町教委の金澤弘幸教育長は「強いリーダーシップをもって、様々な改革を地域と一体となって進めるなど、それぞれの学校を令和の時代にふさわしい新しい学校へと導いてほしい」と話した。

　続いて、小平町立小平小学校の小栁豊校長が、３ヵ年研究３年目の研究主題「新しい時代を創造し、豊かに生きるための確かな力を育む小中学校教育の推進～社会に開かれた教育課程の実現を図る校長の在り方」のこれまでの研究や、本年度の研究協議の視点などを説明した。

　また、第６４回道小研究大会石狩・千歳大会に向けて増毛町立増毛小学校の矢藤典彦校長が提言発表。

　研究課題を「これからの学校運営を担うリーダーの育成と校長の在り方」について、研究テーマを「管内の組織力を生かした人材育成と校長のリーダーシップ」と設定して研究を進めたと説明。研究の視点「ミドルリーダー育成の取組」「管理職人材育成の取組」から実践事例を紹介したほか、ミドルリーダー育成のポイントとして「組織的に管理職を育成する素地の醸成」「使命感の高揚」「学校の活性化」などを挙げた。

　このあと、苫前町立古丹別中学校の西山智章校長が「社会に開かれた教育課程の実現を目指した校長の在り方」をテーマに研究発表。

　また、「主体的・対話的で深い学びの実現を図る校長としての在り方」を視点に研究協議した。

(関係団体 2021-08-06付)