十勝小中教頭会・帯広市教頭会が経営研　働き方改革　取捨選択を　　十勝局・伊藤指導監講話など

（関係団体 2021-08-05付）

会員１２０以上が参加した

十勝小中教頭会・帯広市教頭会が経営研

働き方改革　取捨選択を

十勝局・伊藤指導監講話など

　【帯広市】十勝管内小中学校教頭会（嘉藤貴充会長）と帯広市教頭会（渡辺弘司会長）は７月３０日、帯広市内とかちプラザで令和３年度学校経営研修会を開いた。オンライン参加も含め約１２０人が参加。十勝教育局の伊藤道彦義務教育指導監による「十勝の教頭先生と分かち合いたいこと」の講話などを通じて、学校管理職としての資質向上に努めた。

　前年度は新型コロナウイルス感染症防止のため中止したため、２年ぶりの開催。主会場には同会幹部など約３０人、オンラインでは約９０人が参加した。

　はじめに、嘉藤会長があいさつ。「この時代に学校経営にかかわることに意欲をもって、教頭の活力で学校を支えなければならない。本研修会での学びが会員１２０人のあすからの実践を照らすものになることを祈念する」と述べた。

　続いて、十勝教育局の北川慎太郎次長が来賓祝辞と情報提供。ICTの活用に当たって、児童生徒が文房具のように活用できるよう知識の充実と環境整備に努め、主体的・対話的で深い学びにつなげるよう求めた。

　情報提供として、学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」について説明。学校の時間外勤務の状況として、一定の縮減効果がある一方、多くの教職員が長時間勤務となっている実態を指摘。働き方改革の理念を正しく理解し、勤務時間を意識した働き方を実践できれば、目標の実現に近付くと強調した。

　参加者には、教員の意識についてアンケートや面談を通して共通理解を図り、現実的な目標設定や改善成果の共有、管理職による意識改革推進を求めた。「教頭は職員室を一番よく知っていると言える。様々な角度から客観的に分析し、実施可能なことから始めてほしい」と呼びかけた。

　次いで、伊藤義務教育指導監が講話。働き方改革推進への助言として、学校ごとに独自に取捨選択できる「働き方改革セット」の行動計画作成を求めた。「学校の規模」「学校種」「職員体制」「保護者・地域の学校への信頼感」などの観点から、自校で進められる取組を決定するよう要請した。

　管内の働き方改革の事例として、職員打ち合わせのペーパーレス化、職員会議の回数・時間の縮減、計画年休の設定などを挙げ、「働き方改革の一番大事なこととして先生たち一人ひとりが自分の働き方を自分事とすること」とした。

(関係団体 2021-08-05付)