道研連　夏季所員研修会　企画・助言力向上を　学習評価とＩＣＴ活用の授業改善　

（関係団体 2021-08-05付）

　道教育研究所連盟（＝道研連、委員長・波岸克泰道立教育研究所長）は７月３０日、夏季所員研修会をオンラインで開いた。「学習評価」「ＩＣＴを活用した授業改善」をテーマに設定。道研連加盟機関所員など関係者４１人が参加し、演習や協議を通して、企画力や助言力の向上を図るなど研鑚を積んだ。

　令和２年度道研連研究発表大会では、アンケート調査で、学習評価と１人１台端末などＩＣＴ機器を活用した教育活動の実践方法などに関する悩みが多く寄せられた。

　このため今回の研修会では、道研連第１７次共同研究でも追究している学習評価とＩＣＴを活用した授業改善をテーマに設定。学ぶことを通し、令和の時代に求められる学習・評価観について理解を深め、所員等の研修講座における企画力や助言力の向上をねらった。

　道立教育研究所研究部の浅部航太研究研修主事が「主体的に学習に取り組む態度の指導と評価の在り方」について説明した。Ｇｏｏｇｌｅ　Ｆｏｒｍｓを用いた事前アンケート結果を踏まえ、所員の学びたい点などを示し全体で確認。共同研究のポイント「児童生徒と教師による評価方針の共有」について、具体例を示した上で、よりよい方法を考えた。

　演習では、グループごとに、「主体的に学習に取り組む態度の単元ルーブリックの作成」に取り組んだ。

　最後に、道立教育研究所研究部の佐藤公敏主査が「１人１台端末を活用した主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」について解説した。ＩＣＴ活用が求められる背景や授業改善について説明。各関係機関による学校への支援で可能な取組を協議した。

　研修会終了後、参加者から「ルーブリック作成の手順を知ることができた」「評価について具体的な場面と方法を理解することができた」「ＩＣＴを活用した授業づくりをする際の５Ｗ１Ｈの視点が大変参考になった」などの声が寄せられた。

　なお、フォローアップとして１１月に冬季所員研修会をオンラインで開く予定。

(関係団体 2021-08-05付)