道社会教育委員会議・生涯学習審議会 共生社会実現へ意見交換 学校の学びを生涯の学びに(道・道教委 2021-08-10付)
第1回道社会教育委員の会議兼第15期道生涯学習審議会が4日、オンラインで開催された。事務局が審議まとめの構成案を示し、共生社会の実現に寄与する社会教育・生涯学習の在り方について委員が意見交換。千葉聡美委員(道特別支援学校校長会監事)は、学校の学びを生涯への学びへとつなぐ社会教育の重要性を示した。
道社会教育委員は、道民一人ひとりの主体的な学習活動がより効果的に推進されるよう、広い視野から道教委に対して助言するため、社会教育法に基づき昭和24年に設置している。
前年度は、3回にわたる道社会教育委員の会議において、審議テーマ「共生社会の実現に寄与する社会教育・生涯学習」に基づき協議した。本年度は、審議のまとめに向けた具体的な方策を審議する。
この日の会議には、委員11人が出席した。
相内修司生涯学習推進局長のあいさつに続き、事務局が6月に実施した道生涯学習審議会センター部会の結果を報告。市町村におけるオンライン講座の企画・支援、リカレント教育の新たな仕組みの構築など、道民に学習機会を提供する視点を示した。
つぎに、これまでの審議や調査の結果を踏まえた審議まとめの構成案を示し、共生社会の実現に向けて自治体間で格差が生じない戦略を講じることや、縦割り行政の是正など全庁的・全道的に取り組むことの必要性を示した。
このあと、委員が事例発表。千葉委員は、「特別支援学校における学びと卒業後につなぐ学び」と題し、作業学習などの活動や全校活動の取組を紹介した。
学業や自立のための仕事のみならず、人生を一層豊かにする趣味の大切さを挙げ、ギターを学んだ生徒が卒業後、学校を訪れ音楽を披露してくれたことを伝え「社会人が学び続ける場所を設けることができれば、学校から生涯の学びへとつなげることができるのではないか」と述べた。
次回会議は10月に開催する予定。本年度中に審議内容をまとめる。
(道・道教委 2021-08-10付)
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