オホーツク局 夏の教育セミナー 端末活用の実践例発表 個別最適・協働的学び実現へ(道・道教委 2021-08-11付)
教育研究団体など9団体1校が参加
【網走発】オホーツク教育局は4日、オホーツク合同庁舎を主会場にオンラインでオホーツク夏の教育セミナーを開いた。管内の教育研究団体などと連携し、9団体1校による1人1台端末を効果的に活用した実践発表などを展開。管内小・中・義務教育学校、高校の教諭など174人が参加し、個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けて研鑚を積んだ。
網走地方教育研修センター、管内教育研究団体連絡協議会と共催した。
管内には多数の教育研究団体があり、様々な研究活動が盛んに行われているという特色を生かし、各団体と連携。管内学校づくり研究会、網走国語教育研究会、網走地区社会科教育連盟、管内算数数学教育研究会、オホーツク理科教育研究会、管内学校体育研究会、管内特別活動研究会、オホーツク地区生活科・総合的な学習教育連盟、管内合唱教育研究会、網走市立東小学校の9団体1校が参加した。
全体説明では、網走地方教育研修センター主任研究員を務める網走市立潮見小学校の沢田早生教諭が「“令和の日本型学校教育”の構築」について、同センター研究員の斜里町立朝日小学校・千葉佑太教諭が「1人1台端末を効果的に活用した授業改善」について説明した。
続いて、学校教育全般、国語科、社会科、算数・数学科、理科、生活科・総合的な学習の時間、音楽科、体育・保健体育科、特別活動の部会に分かれて分科会を実施。各団体の担当者が1人1台端末を活用した実践について発表した。
うち、学校教育全般では、管内学校づくり研究会と東小が発表。
管内学校づくり研究会の研究部長を務める旭川市立青雲小学校の田中俊光教諭は、①各学校の授業外のICT活用事例②各学校の授業実践のICT活用事例―の2点を紹介した。
同会は、「オホーツクの大地に根ざす“生きる力”をはぐくむ学校の創造~21世紀に求められる資質・能力をはぐくむ教育課程を目指して」を研究主題に掲げ、「授業の姿」「教育課程の姿」「学校の姿」の3つの観点から研究を推進。学習の基盤となる情報活用能力を高めるため、ICTの活用にも力を入れている。
①では、校内研修における授業参観シートをGoogle Formsに移行し、結果集約などを効率化している例、朝の健康観察結果をスプレッドシートにまとめ、クラウド上で共有できるようにしている例などを取り上げた。
②では、学習支援ツール「ロイロノート」を活用し、交流場面で児童生徒一人ひとりの考えを共有した例などを示した。
東小の谷口寛人教諭と渡場陸教諭は、端末を児童の身近な文房具にするための同校の取組について説明した。
同校の大西篤校長が「まずは実践。失敗してもいいから、できそうなことを試行しよう」と方針を示したことを踏まえ、「目的の共有」「実践の蓄積」「情報の共有」の3点に基づき実践を進めてきた。
児童には、授業や学校行事、クラブ活動のほか、朝や休み時間の使用も可としている。端末活用の日常化を図り、積極的に触れさせることで「目的に応じて使うことができるようになっていく」と話した。
一方、新学習指導要領の全面実施、新型コロナウイルス感染症対応など、新たな教育課題への対応と併せて端末活用を推進していくため、連動して働き方改革にも着手。職員朝会の廃止、校務支援システムの活用などを進め、それらの取組によって確保した時間で研修や教材研究に取り組めるようにしたことを示した。
(道・道教委 2021-08-11付)
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