公立高校配置計画地域別検討協議会　０～１学級減見込む　日高　７～１０年度中卒者減少で

（道・道教委 2021-08-16付）

オンラインと対面型でのハイブリッド方式で行った

　【浦河発】道教委は７月中旬、日高合同庁舎で令和３年度第２回公立高校配置計画地域別検討協議会を開催した。日高学区では中卒者が７～１０年度の４年間で０～１学級に相当する減少が見込まれることなどを示した。

　オンライン参加も含め管内７町の教育長、道立・町立高校長、小・中学校の校長やＰＴＡなど教育関係者が参加。減少する中卒数とこれからの高校教育の動向を踏まえ、活力ある高校づくりについて協議した。

　協議会は、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、会場での対面参加とオンライン会議システムを使用して行われた。

　はじめに、日高教育局の小原直哉局長があいさつ。「早い段階からの配置計画への理解を深めていただき、活力ある教育の推進に向け、協力をお願いする」と述べ、今後を見据えたきたんのない意見を求めた。

　道教委高校教育課の担当者が日高学区における中卒者の推移などを説明。本年度の日高学区の中卒者は５０９人。学区外への流出者は１２６人となっており、うち４８人が私立学校へ進学している。主な流出先は、胆振東学区４９人、石狩学区４２人となど。学区内中卒者の６割以上は地元の高校へ進学しているが、日高学区の学区外流出の状況は、道内でも高い割合となっていることを伝えた。

　また、６年度には中卒者数が５００人を下回ることや、７～１０年度までの４年間で０～１学級に相当する減少となる見通しを示した。

　協議では、富川高校の藤島尚子校長と浦河高校の坂本浩哉校長が、高校が進学先として選ばれるために実践している活動や取組について紹介。新ひだか町教委の久保田達也教育長は「地方創生の観点に立った高校の配置計画の検討を」と求めた。

(道・道教委 2021-08-16付)