メディカル・キャンプ・セミナー 共感・思いやりなど必要 地域医療の現状理解 道教委
(道・道教委 2021-08-16付)

メディカルキャンプセミナー
医師を志望する高校生など100人が参加

 道教委は10、11日の2日間、メディカル・キャンプ・セミナーをオンライン開催した。北海道大学大学院医学研究院医学教育・国際交流推進センターの高橋誠教授による特別講義や、クラウドを活用したグループワークを実施。医学部進学を目指す高校生ら約100人が参加し、地域医療の現状や医師の役割、求められる能力への理解を深めた。

 セミナーは、平成20年度から開始した医学部進学を目指す生徒への支援等を行う地域医療を支える人づくりプロジェクト事業の一環。地域医療の現状に関する講演、数学・英語等の講義、医学部生との交流を通し、医師という職業への理解を深めるとともに、進路希望の実現に向けた意欲の高揚と学力の向上を図る。

 北海道大、旭川医科大学、札幌医科大学が協力。新型コロナウイルス感染症拡大防止のためオンライン開催とし、道立高校の2学年、道立中等教育学校の5回生約100人が参加した。

 開会式で柴田亨高校教育課長は、本道において地域医療を担う医師の確保が重要な課題となっているとし「全道から集まった同じ志をもつ仲間との心の絆を深め、進路目標の実現に向けて努力し、将来、本道の地域医療を支える人材になってほしい」と期待した。

 続いて、高橋教授が「医師ってどんな職業?」と題し講義。未来の医療において、AIによる自動診断や遠隔診療などテクノロジーの進歩や社会の変化に対応する必要があるとし、医師に必要な能力として「想像力」「共感」「思いやり」「創造力」などを挙げた。

 グループワークでは、地域医療をテーマに現役医学生も加わり意見を交換。クラウドを活用して協働して意見を集約し、医師の担う役割や求められる能力、医療従事者とのかかわりなど考えをまとめ、発表した。

 参加生徒は、地域医療において医師がリーダー的役割を担うことから、コミュニケーション能力や周囲の信頼を得る人間性の重要性を指摘。「医療の質や安全性を高めるため、高い専門性をもつスタッフが目的と情報を共有して役割を分担し、互いに連携・補完し合うことが重要」と述べた。

 2日目、道立高校の教諭が講師となり、数学、英語の学習方法を解説。グループワークでは、大学での学びの抱負や医療を通じて実現したいことをテーマに交流・発表した。

(道・道教委 2021-08-16付)

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