空知管内学校等の文科省・道教委指定事業 文科省11、道教委15事業 
(道・道教委 2021-08-16付)

 【岩見沢発】空知教育局は、本年度の管内道立学校、市町における文部科学省・道教委指定事業をまとめた。文科省で11事業、道教委で15事業を推進。主なものでは、夕張高校が北海道CLASSプロジェクトの指定を受け地域課題探究型の教育を推進する。指定事業の概要はつぎのとおり。

◆文部科学省

▼スーパーサイエンスハイスクール

▽指定先=滝川高

 先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的能力・技能や思考力、判断力および表現力を培い、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図る。

▼発達障がい支援成果普及事業

▽推進地域=栗山町

▽推進校=栗山小、角田小、継立小、栗山中、栗山高

 教員の発達障がいに関する専門性の向上を図り、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、その取組の成果を広く道内に普及し、発達障がいの可能性のある幼児児童生徒の支援の充実を図る。

▼切れ目のない支援体制整備充実事業

▽指定先=岩見沢市、栗山町、滝川市、雨竜町

 日常的にたんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な児童生徒の教育の充実を図るため、学校に看護師、准看護師、保健師、助産師を配置・活用し、医療的ケアなどを行う。

▼スクールソーシャルワーカー活用事業

▽指定先=岩見沢市、美唄市、滝川市、深川市、砂川市

 いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、社会福祉などの専門的な知識・技術を用いて、児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけて支援するスクールソーシャルワーカーを配置し、教育相談体制を整備する。

▼スクールカウンセラー活用事業

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、月形町、浦臼町、新十津川町、妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、沼田町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、夕張高、岩見沢東高、岩見沢西高、岩見沢農業高、美唄尚栄高、美唄聖華高、芦別高、栗山高、砂川高、深川東高、深川西高、滝川高、長沼高、月形高、奈井江商業高、新十津川農業高、南幌高

 児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識・経験を有する人材をスクールカウンセラーとして公立学校に配置し、児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者へ助言などを行い、児童生徒の心の悩みの深刻化やいじめ・不登校などの問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。

▼研究開発学校

▽指定先=夕張高

 教育実践の中から提起される課題や学校教育に対する多様な要請に対応するため、研究開発を行おうとする学校を研究開発学校として指定し、学校指導要領などの現行の教育課程の基準によらない教育課程の編成・実施を認め、その実践研究を通して新しい教育課程・指導方法を開発する。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(地域と学校の連携・協働体制の構築の推進)

▽指定先=南幌町、夕張市、美唄市、砂川市、新十津川町

 学校が地域と一体となって子どもたちを育むコミュニティ・スクールを導入するとともに、幅広い地域住民や企業・団体などの参画によって地域学校協働活動と一体的に推進することで学校と地域の連携・協働による持続可能な推進体制の構築を図る。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(地域学校協働活動の実施)

▽指定先=南幌町、上砂川町、長沼町、栗山町、浦臼町、新十津川町、秩父別町、夕張市、岩見沢市、美唄市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市

 地域と学校の協働活動を通じて、子どもたちの社会性・自主性・創造性などの豊かな人間性をかん養するとともに、地域社会全体の教育力の向上を図り、地域の活性化や子どもたちが安心して暮らせる環境づくりを推進する。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(家庭教育支援活動)

▽指定先=南幌町、長沼町、栗山町、砂川市

 家庭教育支援チームの組織化などによる相談対応、保護者への学習機会や親子参加行事の企画・提供などを通して、すべての保護者が安心して家庭教育を行うための支援活動を行う。

▼学習指導員配置事業

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、月形町、浦臼町、妹背牛町、秩父別町、北竜町、沼田町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、夕張高、岩見沢東高、岩見沢西高、岩見沢農業高、美唄尚栄高、南幌高、長沼高、月形高、滝川工業高、砂川高、新十津川農業高、南幌養護、美唄養護

 児童生徒の学習定着度に応じたきめ細かな指導や、新型コロナウイルス感染症対策を図るための少人数指導など、児童生徒の学びを保障する取組をサポートするため、学校教育活動を支援する人材を配置する。

▼スクール・サポート・スタッフ配置事業

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、浦臼町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、南幌養護、美唄養護

 教員が児童生徒への指導や教材研究などに一層注力できる体制を整備するため、教員の業務支援を行う。

◆道教委

▼学校力向上に関する総合実践事業

▽指定地域=芦別市(中核校―芦別小。指定校―上芦別小、芦別中〈働き方改革〉、啓成中)、美唄市(中核校―東小。指定校―美唄中央小、美唄中、東中)

 管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって、包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、実践の成果を普及・啓発するシステムを構築することによって、小・中学校の学力向上を図る。

▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業

▽指定先=岩見沢東高

 将来における本道の地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図る取組を実施する。

▼授業改善推進チーム活用事業

▽指定先=滝川市西小、滝川市滝川第三小

 児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に一人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる授業改善推進チームを活用して学校全体の授業改善に取り組む。

▼体育専科教員活用事業

▽指定先=岩見沢市日の出小、沼田町沼田小、滝川市滝川第二小

 体育を専門とする教員を配置し、学級担任などとのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援などを行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。

▼退職教員等外部人材活用事業

▽指定先(学力向上)=岩見沢市第一小、岩見沢市志文小、長沼町長沼小、歌志内市歌志内学園、新十津川町新十津川小、岩見沢市中央小、赤平市豊里小、深川市深川小、岩見沢市第二小、深川市北新小、三笠市三笠小、岩見沢市南小、長沼町長沼中、新十津川町新十津川中、滝川市明苑中、三笠市三笠中、岩見沢市緑中

▽指定先(小学校外国語活動)=北竜町真竜小、南幌町南幌小

 小学校外国語活動などの充実や児童生徒の学力向上を図るため、退職教員や社会人などを非常勤講師として配置する。

▼中1ギャップ問題未然防止事業

▽指定先=滝川市江陵中、滝川市第一小、滝川市第二小

 子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図る取組を進める。

▼就職指導の改善に関する研究

▽指定先=芦別高

 社会や職業への円滑な移行に向けた調査研究を行い、高校における就職指導の改善・充実を図る。

▼プログラミング教育事業

▽指定先=岩見沢市岩見沢小、滝川市滝川第二小

 小・中・高校を通じたプログラミング教育の充実に向け、小学校教員の指導力向上を図る取組を実施し、プログラミング教育の必修化に向けた準備を支援するとともに、全道で取組が充実するよう事業を実施する。

▼小中一貫教育サポート事業

▽指定校=長沼町長沼小・長沼中、岩見沢市栗沢小・栗沢中

 中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。

▼小・中・高校英語教育支援事業

▽推進校=雨竜町雨竜小、雨竜町雨竜中

▽協力校=滝川高

 児童生徒が4技能5領域のバランスの取れた英語力を身に付け、主体的にコミュニケーションを図ることができる資質・能力を育成するため、小・中・高10年間の系統的な英語教育の指導体制を整備する。

▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業

▽実践校=由仁町由仁小(観光)、岩見沢市栗沢中(アイヌ)

▽協力校=栗山町栗山小(北方領土)、岩見沢市栗沢小(アイヌ)、深川市音江小(観光)

 道徳科、総合的な学習の時間、特別活動などにおいて、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業などの教育資源を活用したりすることで、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。

▼フッ化物洗口普及事業

▽管内の幼稚園および小・中学校

 知事部局と連携し、幼児児童生徒にかかる歯・口腔の健康づくりの推進を図るため、学校へフッ化物洗口の導入を促進する。

▼道家庭教育サポート企業制度

▽全24市町

 家庭教育を支援するための職場環境づくりに取り組む企業などが、道教委教育長と協定を締結し、相互の協力の上、北海道における家庭教育の一層の推進を図る。

▼実践的職業教育推進事業「専門高校フューチャープロジェクト」

▽指定先=岩見沢農業高

 農業高校と工業高校が大学や企業などと連携し、地域産業の課題解決に必要な資質・能力を育成するための実践研究を行い、成果を全道に広く普及させることで、実践的な職業教育の充実を図る。

▼道CLASSプロジェクト

▽指定先=夕張高

 高校生と地域の大人が一緒に地域活性化をテーマとした課題探究型の学習体験を通じて、持続可能な地域と学校の連携・協働体制を整備し、地域創生の実現を目指す。

(道・道教委 2021-08-16付)

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