道路づくりの流れ説明　帯工生対象に地元建設関連団体

（学校 2021-08-11付）

環境土木科１年生４０人が参加

　【帯広発】十勝建設産業の未来を考える会主催の説明会が７月中旬、帯広工業高校（稲津誠校長）で開かれた。環境土木科１年生約４０人に対し、施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の担当者が「道路ができるまで」をテーマに、計画立案から設計、施工に至るまでの流れを説明。それぞれが担当する仕事の役割やその魅力を生徒たちに伝えた。

　施工業者、建設コンサルタント、発注官庁の３者が来校し、建設産業についての説明会を開催した。

　発注官庁からは、十勝総合振興局帯広建設管理部の寺越孝則地域調整課長が「カーブが急で事故が起きやすいなど、実際に道路を使っている地元の声を聞いて、問題の解決方法を考える」と行政の役割について説明した。

　建設コンサルタントからは、（株）中央エンジニア（帯広）の上垣直裕専務が登壇。地質調査のうちボーリング調査では、地中の土の種類や強度などを調べることを取り上げ「道路の舗装は非常に重く、車の荷重もかかるので、しっかり地盤を調べないと道路がうねってしまう」などと説いた。

　このあと、施工業者からは加藤建設（株）（幕別）の加藤悠太専務が施工会社の役割や道路工事について講義。生徒たちはメモを取りながら各担当者の説明に耳を傾け、建設産業の地域に果たす役割や魅力について理解を深めていた。

(学校 2021-08-11付)