新篠津小・新篠津中　小中一貫の取組　ＡＩドリル試用開始　教材２種導入　学習効果検証

（学校 2021-08-19付）

新篠津中教職員が参加した教材説明会の様子

　新篠津村立新篠津小学校（上田充士校長）と新篠津中学校（吉本浩志校長）は、夏季休業明けからＡＩドリルの試用を開始する。小中一貫の取組として、両校同時に２種類の教材を各３ヵ月間導入。来年度からの本格運用に向けて、学習効果などを検証する。

　両校は本年度、全学年にｉＰａｄを導入。日常の授業や連絡周知、家庭への持ち帰りなど、様々な場面で１人１台端末を活用している。

　児童生徒による日々の自学習等に向けて、来年度からＡＩドリルの本格導入を検討。教材を提供する企業が事業者となり、経済産業省が交付するＥｄＴｅｃｈ導入補助金を利用して、３ヵ月間無料で試用する。２種類の教材を検証し、どちらかを採択する。

　１つ目は、㈱ＣＯＭＰＡＳが提供する「Ｑｕｂｅｎａ」。児童生徒の学習意欲向上と基礎学力定着に向けて、個別最適化された学習を目的としている。小・中学校を対象に主要５教科の学習が可能。夏季休業明けから３ヵ月間で検証する。

　２つ目は、㈱すららネットが提供する「すららドリル」。個人の理解度に合わせて学習できるデジタル教材で、小・中・高校生を対象に主要５教科の学習に活用できる。１１月から翌年２月の３ヵ月間で検証。

　両教材とも、教職員が児童生徒の学習状況を確認できる機能がある。うち、Ｑｕｂｅｎａは教職員による作問機能も付いており、搭載している問題を選んでワークブックを作成し、指定したクラスに配信可能。

　７月下旬、新篠津中の教職員が企業による教材説明会にオンラインで参加。搭載機能や実践事例の説明を受け、「正答率を把握できる機能が便利。観点別評価にも役立ちそう」という声が上がった。

　岡山拓教頭は「端末もＡＩドリルも学習道具の１つ。両校が一体となって有効性を検証していきたい」と話していた。

　新篠津小は今月、職員研修でＡＩドリルの使用方法を共有する。

(学校 2021-08-19付)