岩見沢市内高校４校　合同学校説明会　各校の特色や魅力紹介　小・中学生対象に初開催

（学校 2021-08-27付）

１３５人が参加し今後の進路選択の参考としていた

　【岩見沢発】岩見沢東高校（坪川泰嗣校長）、岩見沢西高校（山﨑恒平校長）、岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）、岩見沢緑陵高校（宮澤一校長）の岩見沢市内４校は２２日、市立教育研究所で合同学校説明会を開いた。４校合同での説明会は初めての取組。市内の小学５年生から中学２年生とその保護者１３５人が参加。学校説明や個別ブースの質疑応答を通して、各校の特色や魅力を伝えた。

　岩見沢市教委後援。市内中卒者をめぐる厳しい状況を受け、市内４校は、市内の高校の魅力を知ってもらうとともに、人材流出に歯止めをかけようと、初の合同説明会を企画した。

　当日は、２部構成で実施。当初は１部で生徒による学校説明、２部で各校が設置するブースごとに質疑応答を予定していたが、参加者数が想定を上回ったため、１部は小学５年生から中学１年生、２部は中学２年生を対象に行った。

　はじめに、事務局長を務める岩見沢西高・金久保義徳教頭があいさつ。「地元の子は地元で育てることが大切」との考えを示した上で「個性の違う４校のよさを感じ取って、進学の一助にしてもらえれば」と呼びかけた。

　続いて、各校の代表生徒が、スライドを活用して各１０分でそれぞれの学校のよさについて説明した。

　岩見沢西高は、校風が落ち着いており、教職員と生徒の距離が近いこと、先輩・後輩仲がよいことを紹介。また、単位制で選択科目が多く、自分の進路に合った選択ができることなどを伝えた。

　道教委の地域医療を支える人づくりプロジェクト事業医進類型指定校の岩見沢東高は、医者になる夢を叶えることができる環境であることを説明。また、試験答案返却の様子を、寸劇を交えて紹介した。

　道内の農業高校でも最多の７学科を設置する岩見沢農業高は、各学科の特徴や学習内容などを、フードシステム系４学科・環境システム系３学科に分けて詳しく解説した。

　岩見沢緑陵高は、普通科普通コース・普通科スポーツ総合コース・情報コミュニケーション科の３つのコースの特色やそれぞれの進路などについて説明し、進路実現の環境が整っていることを伝えた。

　最後に、各校が設置するブースで質疑応答を展開。参加者はそれぞれが興味をもったブースに足を運び、学科の男女比などについて質問していた。

　１部に参加した中学校１年生の生徒は「知らなかった学科のことを知ることができてよかった」と話していた。

(学校 2021-08-27付)