釧工・山下さんと齋藤さん　溶接の全道・全国大会へ　夏季休業中も腕を磨く

（学校 2021-08-06付）

熟練工が長年の経験を生徒に伝達

　【釧路発】釧路工業高校（金谷秀幸校長）電子機械科の生徒２人が、溶接競技大会出場に向けて腕を磨いている。２０日開催の全道大会と、作品提出が月末締切の全国大会に参加するため、夏休み期間中も練習。外部講師の指導を受けながら、集中力を高めている。

　大会に出場するのは、山下輝仁さん（３年）と齋藤輝さん（２年）。このうち山下さんが、２０日に札幌市内で開かれる高校生ものづくりコンテスト道ブロック大会溶接競技部門にエントリーしている。

　また、全国選抜高校生溶接技術競技会（溶接甲子園）には２人とも参加する。コロナ禍のため集合形式の開催にはならなかったが、月末までに課題作品を提出して審査を受けることとなっている。

　大会に向けては、年度当初から地元企業の（株）釧路製作所（羽刕洋社長）が協力。同社で５０年間、溶接に携わってきた大瀧邦夫さんが、熟練の技術と長年の経験を生徒たちに伝えてきた。

　本番を間近に控えた２日には、山下さんと齋藤さんが登校し練習。大滝さんと同社取締役製作グループ長の長澤幸喜さんが見守る中、２枚の鉄板をつなぎ合わせるアーク溶接に取り組んだ。

　大瀧さんは「速度を一定に保つのが難しい。腕に覚えさせないといけない」と話し、溶接の仕上がりを確認しながら指導した。

　担当の石田純教諭は「本番は緊張すると思うが、入賞目指して頑張ってほしい」と期待していた。

(学校 2021-08-06付)