札幌市子どもアシストセンター　子に寄り添った支援を　秋元市長に活動状況報告

（札幌市 2021-08-25付）

報告書を受け取る秋元市長（左）

　札幌市子どもの権利共済機関（子どもアシストセンター）は２３日、市役所で令和２年度活動状況報告書手交式を執り行った。代表して原敦子委員が秋元克広市長に報告書を手渡した。原委員は、２年度に受け付けた相談件数について元年度に比べて延べ件数で増加したことを報告したほか、引き続き、他機関と連携・協力しながら子どもの権利の侵害を救済するため活動をしていく姿勢を示した。

　アシストセンターは、権利の侵害を受けた子どもに対して迅速で適切な救済を図ることを目的に平成２１年に設置された機関。子どもに関する相談に幅広く応じ、適切な助言や支援などを行っている。

　この日は、センターの原委員と品川ひろみ委員が来庁。代表して原委員が秋元市長に２年度報告書を手渡した。

　続いて、原委員は、２年度の活動状況を報告。２年度に受け付けた相談件数は実件数で８８２件、延べ３２３０件で元年度に比べ、実件数で１２・１％減、延べ件数で５・５％増加したことを伝えた。

　活動については、新型コロナウイルス感染症の影響による市立学校の臨時休業に伴い、感染症関連の相談が多く寄せられたことを報告。「引き続き、子どもたちの状況の変化を踏まえ、子どもに寄り添い相談、支援していきたい」とした。

　また、ＬＩＮＥによる相談が電話やＥメールでの相談よりも多くなっていることを伝え「子どもを取り巻く環境が年々多様化し、子どもの権利侵害の状況も複雑化している。引き続き、他機関と連携・協力しながら、子どもの権利の侵害から救済するために積極的に活動したい」と話した。

　これを受け、秋元市長は「子どもたちが気軽に相談できる場所があることは重要。子どもたちに、悩みを相談できる救済機関があるということを認知してもらうよう、今後も引き続き学校を通して周知していきたい」と話した。

(札幌市 2021-08-25付)