札幌市教委　２年度学校給食費　未納額１０２０万円減少　未納率も減　今後も対策徹底

（札幌市 2021-08-26付）

学校給食費未納額と未納率の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、令和２年度学校給食費未納状況をまとめた。小・中学校全体の未納額は２４２３万５９６５円で、前年度より１０１８万８９１８円減少。未納率は０・３８％で０・１４ポイント減少した。市教委は、今後も引き続き、学校給食費未納対策の手引きを積極的に活用し、未納対策の徹底に取り組んでいくとしている。

　市教委は、給食費の未納対策の諸問題に関する調査研究のため、平成１９年に給食費未納対策検討委員会を発足。２０年に『学校給食費未納対策の手引き』を発行し、給食費未納改善に向けた取組を進めている。

　手引きでは、各校で効果が上がっている取組を紹介。各校は手引きを活用し、未納者に対して文書や電話、訪問などで督促している。

　２３年度には手引きを一部改訂。全保護者を対象に給食費等の納入に関する同意書の提出を求めるとともに、支払い能力があるにもかかわらず支払わない保護者に対しては、法的措置を視野に入れた対応を検討していくとした。

　２年度の小・中学校における給食費総額は、６３億５０１４万８３７１円。小・中学校全体の未納率は０・３８％で前年度比で０・１４ポイント減少した。

　未納額は、２４２３万５９６５円で１０１８万８９１８円減と大幅に減少した。

　内訳をみると、小学校は１１３１万４８９８円。未納率は０・１１ポイント減の０・２７％だった。

　中学校の未納額は１２９２万１０６７円。未納率は０・１９ポイント減の０・５８％となった。

　市教委は、大幅に減少したことについて「各学校の担当者が未納者に対する取組を積極的に進めた成果が出ている」とし、「今後も学校給食費未納対策の手引きを積極的に活用し、未納対策の徹底に取り組んでいきたい」と話している。

(札幌市 2021-08-26付)