道教委と３団体が教育懇談会　指導用端末　計画的整備へ　重点要望事項１０項目確認

（関係団体 2021-08-31付）

オンラインで意見を交わした

　道教委と道高校長協会（廣田定憲会長）、道高校教頭・副校長会（伊勢一哉会長）、道公立学校事務長会（岩間淳会長）との令和４年度道文教施策重点要望にかかる教育懇談会が２６日、札幌市内の道第２水産ビルを主会場にオンラインで開かれた。３団体が掲げる、学校における働き方改革、教育の情報化のための環境整備など、重点要望事項１０項目について確認。情報化のための環境整備にかかわって道教委側は、教員の指導用端末整備に関して、計画的な整備とともに更新にかかる経費について今後検討すると回答した。

＝道教委回答は後日掲載＝

　開会に当たり、柴田亨高校教育課長があいさつ。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う、国の緊急事態宣言発出が検討されている状況にふれ、「最新の知見に基づく感染予防ガイドラインのもと、感染を防ぐための校内体制整備をお願いする」と述べた。

　一方で、学校経営おいては、厳しい道財政のもとでの、新学習指導要領への対応や学校における働き方改革の推進など、取り組むべき課題が多岐にわたる状況を指摘。これらの課題の解決を図るためにも、「道教委と各会が今後も密接に連携し、一体となって取り組んでいくことが極めて重要」と訴えた。

　３団体を代表して、廣田会長があいさつ。本年度の要望事項２９項目のうち、重点を１０項目に絞り込んだことを踏まえ、「特に重要な課題について、要望の趣旨や背景にある学校の実情を説明する」と述べた。

　その上で、「教育施策を推進する立場として、やらないという選択肢はない」と強調。「現場の実情を理解していただくとともに、教育行政の実情を理解する必要がある。学校や生徒、教職員のために何ができるかを共有し、考えていきたい」と述べた。

(関係団体 2021-08-31付)