北特研研究道東地区大会中札内大会 子ども個々の発達支援 220人参加しシンポジウム(関係団体 2021-09-10付)
会場には教職員など70人が参加
【帯広発】第43回道特別支援教育研究協議会道東地区研究大会中札内大会兼全道研修会が7月下旬、中札内村文化創造センターで開かれた。十勝管内の小・中・高校、特別支援学校の教職員70人が会場参加したほか、150人がオンライン参加した。研究主題「社会の急速な変化を前向きに受け止め、生きる力を育成するために、子供たち一人一人の発達を支え、主体的、対話的で深い学びを実現する指導を目指して」のもと、シンポジウムを開催。子どもを取り巻く社会的背景、育ちをめぐる環境の変化を受け、教育現場では今後どのように子どもたちを支え導いていくべきか、少年院や医療機関など領域の異なる専門家の視点から考察した。
大会は、全日本特別支援教育研究連盟(=全特連、明官茂理事長)、道特別支援教育研究協議会(=北特研、田近憲二会長)、中札内高等養護学校(平井孝和校長)が主催。
北特研は、第20次研究の研究主題を「社会の急速な変化を前向きに受け止め、生きる力を育成するために、子供たち一人一人の発達を支え、主体的、対話的で深い学びを実現する指導を目指して」と設定。
全体仮説として、障がいのある子どもたちが学校卒業後に主体的で豊かな地域生活ができるよう、主体的・対話的で深い学びを通して生きる力を身に付けさせるため、日々の指導方法の在り方や、子どもたちを取り巻く社会の変化に注目。“今”の延長線上にある卒業後の生活を見据えて子どもたち一人ひとりの発達に応じた指導法について協議し、適切な指導や必要な支援の充実を図ることで、その能力や可能性を最大限伸ばし、地域社会で自分らしく豊かに生きることができると考えた。
さらに、各地区の活動や研究紀要の発行、調査研究および研究大会を通し、本道のインクルーシブ教育システムの構築、知的障害教育の充実、発展に寄与していく。
はじめに、実行委員長を務める中札内高等養護の平井校長があいさつ。「動画共有サイトでの配信は北特研で初めての取組。参加いただた皆さんにとって充実した研修になることを期待する」と呼びかけた。
開会式のあと、幕別町役場の菊地信二障がい者就労・発達支援コーディネーターをファシリテーターに、帯広少年院の佐々木善生首席専門官、十勝むつみのクリニック院長の長沼睦雄医師をパネリストに迎えシンポジウム。
テーマ「子どもの育ちを支える現状と社会的背景から~矯正教育、医療、行政の視点より」のもと、それぞれの立場から実践例や指導のポイントなどについて紹介。心の課題にしっかり目を向けること、一人ひとりに意欲や自己有用感を組織的継続的に働きかけ育てることの大切さ、地域の関係者が情報を共有し互いに知り合うことから始める必要性などを訴えた。
参加者は、子どもの育ちをめぐる環境が変化する中で、生きる力を育成するための様々な知見について熱心に耳を傾けた。
(関係団体 2021-09-10付)
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