自律的な調べ学習促す　士別市多寄小５・６年社会　

（関係団体 2021-09-10付）

６年の直接指導の傍ら、集中して調べ学習に取り組む５年児童

１日の授業では、水上教授が５年生（児童数３人）「水産業のさかんな地域」、６年生（同２人）「大陸に学んだ国づくり」の単元をそれぞれ指導した。５年生においては、鹿児島県のブリ養殖について、前時でそれぞれ調べた内容をもとに、特徴や出荷の工夫などの観点から発表させた。終末では、単元の目標「持続可能な水産業の提案をプレゼンテーションする」に立ち返り、キーワードを整理するよう伝えるとともに、次時で各自が調べる内容を説明した。

　一方、６年生に対しては、４５分間すべてでモニターに表示されたパワーポイントの指示を手がかりとした間接指導を展開。次時での発表に備え、奈良時代の特色について、教科書や１人１台のタブレット端末で動画を見ながら調べ学習を行った。水上教授が声をかけるのは、５年生がまとめをノートに記入するわずかな時間、進ちょくを確認するだけにとどめた。モニターの指示どおり、２０分後には中間交流を行うなど、見通しをもって自律的に学習を進めた。

　続く６校時には、直接指導と間接指導を交代。直接指導を受ける６年生は、前時で調べた奈良時代の背景や出来事、人物の業績、大陸との関係などを発表し、時代の特色を思考ツール・フィッシュボーンにまとめた。児童たちは、「仏教で国づくりが進んでも、農民にとっては大変な時代。立場によって時代のイメージが違う」「自分だったらこの時代に行きたくない」と感想を発表するなど、歴史への思考を深めていた。

(関係団体 2021-09-10付)