道小　第６４回教育研究石狩・千歳大会　分科会充実へ動画配信　４７６人参加　日ハム・前沢氏講演等

（関係団体 2021-09-14付）

前沢氏はポールパーク実現に向けた経験と知見を伝えた

　道小学校長会（吉田信興会長）は１０日、第６４回道小教育研究石狩・千歳大会をオンライン開催した。大会主題「自ら未来を拓き　ともに生きる豊かな社会を創る日本人の育成を目指す小学校教育の推進～ふるさとに誇りと愛着をもち　ともに未来社会の創造に挑戦する子どもを育てる学校経営の推進」のもと、講話や記念講演などを実施。４７６人が参加し、学校経営上の課題解決に向け研鑚を積んだ。

　本年度の教育研究大会は、新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン方式で開催。本部をANAクラウンプラザホテル千歳に設置し、全体会の様子を道内の各会員に配信した。前年度に続き、分科会は誌上交流とした。

　開会のあいさつに立った吉田会長は、「分科会こそ最大のおもてなし」を合言葉にその充実・発表を目指し、今回は趣旨説明と研究発表を動画配信すると説明。発表への理解を深め、地区の研究の特徴や発表者の人柄についても感じてもらうよう期待した。また、主体的・対話的で深い学びの授業改善の定着、１人１台端末の積極的な活用などの必要性を踏まえ「コロナの状況は厳しいが、一人ひとりの子どもの資質・能力を確かに育てること、そして中学校に送ることが、小学校に求められている大きな課題」と強調し、教育諸課題の解決の糸口となるよう大会の成果に期待した。

　全体会に移り、全国連合小学校長会の大字弘一郎会長が学校における当面の諸課題について講話。全国学力・学習状況調査結果や教科担任制の推進など国の動向を紹介し、心を一つにコロナ禍の難局を乗り越えるよう呼びかけた。

　続いて、北海道日本ハムファイターズの前沢賢取締役事業統括本部長が「想いを叶えるリーダーのマネジメント～世界がまだ見ぬボールパークを目指して」と題して講演。北広島市に建設するボールパーク実現に向けた経験で得た知見を伝えた。人を納得させる網羅性と論理性のある信念をもつことなど管理職の心構えを伝えたほか、個々の強みに応じた役割分担、情報の集約と共有、戦略的なＰＲ方法の作案と実施など、組織マネジメントのポイントを示した。

　学校経営、教育課程、指導・育成、危機管理、教育課題に関する１３分科会は１７日まで動画で配信。研究発表への意見・感想・質問を受け付け、研究集録で活用する。

(関係団体 2021-09-14付)