広尾町教委 勤務時間把握システム 働き方改革へ9月改修 各教員の在校時間可視化(関係団体 2021-09-21付)
【帯広発】広尾町教委は本年度、町内小・中学校3校に導入されている教職員の勤務時間把握システムを改修する。これまでの出退勤打刻、管理職による勤務時間の把握・管理に加え、教員自身が在校時間を把握できるよう“見える化”する。9月中にもシステムを刷新し、町内全体での働き方改革推進のさらなる機運醸成を図る。
町内小・中学校3校で使用されている勤務時間把握システムは、町教委が平成30年に作成したもの。Microsoft Excelのマクロ機能を使用し、教員の出退勤の打刻、各教員の在校時間は月次データとしてまとめられ、町教委と学校管理職による管理ソフトを使った勤務時間の把握・管理ができる。
町と広尾小学校(東森誠記校長)は、道教委の令和3年度働き方改革推進事業における推進地域と指定校にそれぞれ指定。広尾小では、働き方改革推進のコアメンバーを選出し、アンケート調査による働く意識の可視化や学校業務の精選などに取り組んでいる。
システムの活用にかかわっては、使用者からの意見を取り入れて使いやすさを追求してきた一方、コアメンバーを中心とした働き方改革のアンケートの中で、「自分の勤務時間を確認できるようにしてほしい」との意見があった。町教委にはマクロ機能を独学で学習している職員がおり、担当者が中心にシステム改修に着手。今月中にも、学校管理職が勤務時間を把握しながら、教員自身が自らの在校時間が分かる新しいシステムに刷新する。
東森校長は「若い教員が多いため働き方改革推進の機運ができ始めているが、どうしても必要な教材研究などがあり、在校時間が長くなりがち」と分析。「自身で勤務時間を把握することで、在校時間を自己管理してワーク・ライフ・バランスを良い状態にできるよう先生たちの意識をつくっていきたい」と述べ、学校全体での働き方改革推進に意欲を示す。
(関係団体 2021-09-21付)
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