札幌市社教委員会議　報告書作成方法　複数のテーマを協議　議事録にまとめ市民に還元

（札幌市 2021-08-31付）

　札幌市社会教育委員会議は、地域課題や生涯学習の充実に向けた報告書の作成方法を変更する。これまでは２年間で１つのテーマについて協議し、報告書を作成してきたが、今期は、社会情勢等の急激な変化に対応した協議を行えるよう、２年間で複数のテーマについて協議し、協議内容を議事録にまとめ、知見等を市民に還元していく。

　会議ではこれまで、１つの協議テーマをもとに、２年間で複数回の会合を開催。地域課題や生涯学習の充実に向けた意見協議を通して、報告書を作成してきた。一方で、社会情勢等の急激な変化に対応した議論ができず、市の社会教育に必要なテーマを協議できないことが課題として挙がっていた。

　このため、多様性が求められる複雑化した現代社会において、より広範な市民に、社会教育委員の知見や気づきを還元できるようにすることなどを目的に、本年度は協議の進め方や報告書の作成方法を変更。２年間で、複数のテーマについて意見交換を行い、報告書の代わりに議事録集を取りまとめることにした。

３０日にＳＴＶ北２条ビルで開かれた本年度の初会合には、１０人の委員が出席した。今期の協議テーマや議事録の取りまとめについては、市教委が変更理由などを説明。本年度は、令和４年３月までに３回の会合を予定していることなども報告した。

　このほか、今期の協議テーマの案として、①人生１００年時代と生涯学習②情報社会の進展と生涯学習③子ども・若者の主体的な社会参加と多世代交流―の３つを示した。

　その上で、今期は会合ごとに次回会合で協議するテーマを設定していき、様々な視点から意見を交わしていくとした。

　次回の会合は１０月を予定。「人生１００年時代と生涯学習」をテーマに意見を交換する。

(札幌市 2021-08-31付)