札幌市立高校間連携プログラム 地域活性化の取組発表 まなびまくり社第3回会合
(札幌市 2021-09-01付)

まなびまくり社第3回ミーティング
具体的な計画や課題、思いなどを発表

 本年度の札幌市立高校学校間連携プログラム「まなびまくり社」のSTEP1の第3回ミーティングが8月20日、まこまる(旧真駒内緑小学校跡利用施設)子どもの体験の場Coみどりを会場に開かれた。地域活性化について、各チームが1回目、2回目のミーティングで固めたコンセプト・キーワードをもとに、具体的計画や課題、メンバー一人ひとりの思いなどを発表。今後、最終発表に向けて計画をさらに練り上げていくことを確認した。

 まなびまくり社は、これからの地域や社会を仲間とともに考え一歩踏み出すことを目的にした探究型学習プログラム。

 少子高齢化、商業の撤退、空き家の増加など、地域課題・社会課題をチャンスとしてとらえ、高校生ならではの新鮮な発想とSDGs(持続可能な開発目標)の視点で課題を発掘し、解決策を探究、実践。街に活力を与えることをねらいに取り組んでいる。

 これまで、第1回会議で全5チームを結成し、第2回会議でチームごとにコンセプト・キーワードを考案。その後、打ち合わせを繰り返し、様々な場所を視察するとともに、地域住民、運営スタッフらとやり取りを重ねながら、実行計画・予算計画の策定を進めてきた。

 第3回会議では、前年度活動したまなびまくり社の1期生も参加。メンバー一人ひとりが具体的計画、課題、思いなどを熱く語った。

 うち、上町商店街で活動した生徒は、まなびまくり社を通じたつながりや食を通じたコミュニケーションのよさについて訴えた。

 発表前最後となる第4回会議は、24日に開催予定。さらにコミュニケーションを深め、一層計画を具体化させていく。

 各チームが発表した具体的計画や課題、メンバーの思いはつぎのとおり。

▼食チーム

▽つくったメロンパンを地域のお年寄りに配り、コミュニケーションを深める中で、食を通じて人と人がつながることを実感した

▽期間限定の高校生に向けてのスイーツ考案についてどうしたら若い人たちに来てもらえるかを考える

▽地産地消が活発でフードロスが少ないまちを目指すため、規格外の野菜を商品として販売したい

▽Coみどり主催の9月のお祭りの時に食分野でブースづくりを実施したい

▼空間チーム

▽4~5ヵ所を回った。学校と家庭以外の子どもたちの居場所をつくりたい

▽Coみどり視察では、子どもたちが勉強する場など使えそうなところがたくさんあった

▽ストリートピアノの装飾で来た子どもたちが自由に音楽にふれあえる場・空間をつくれたら良い

▼音楽チーム

▽誰もが奏でて聴ける・音が溢れる空間をつくりたい

▽たたいて踏んで振って奏でる楽器をつくれたらよい

▽ストリートピアノを誰でも弾けるようにしたい

▽Coみどりでやるとしたらペットボトルを使った楽器づくり。だれでも楽しめるようにしたい

▼遊びチーム

▽楽しさ・面白さ・凄さを知ってもらうことを目的にE-LINKを見学し、とにかく子どもたちと遊んだ。対象を子どもたちにしたいと思う機会になった

▽ゆるスポーツとして、ソフトテニスをしたいが、楽しいのに競技者が少ないことが課題。体を動かす楽しさ、子どもが楽しめるルールをつくりたい

▽冬のスポーツ「雪だるま大会」「学びまくりダンス」「未来の運動会」などを企画する

▼しくみチーム

▽3回にわたり、公園・神社・住宅地など南区をくまなく散策。使われていない空地がたくさんあった。公園に遊具はあるが、中高生の遊べる場所がない

▽上町商店街は空地が多い。北ノ沢は店舗が少ない

▽藻岩神社は自然が豊か。近所の人が毎日参拝している

▽これからの目標は「高校生ネットワークをつくる」「南区探検マップづくり」「南区の魅力を発信」

(札幌市 2021-09-01付)

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