札幌手稲北小　すいか祭り　３５０玉を収穫　召し上がれ！　６年生栽培　下級生にごちそう　　

（札幌市 2021-08-31付）

全校児童分のスイカを切り分ける６年生

　札幌市立手稲北小学校（木村大輔校長）は２６日、学校農園で育てたスイカを収穫する伝統行事「北小すいか祭り」を行った。６年生が収穫したスイカを切り分け、全校児童に振舞った。児童たちは、６年生が丹念に栽培したスイカを夢中で味わっていた。

　同校は、校舎裏の敷地にある農家の畑を学校農園として借り受け、生活科、総合的な学習の時間の一環で様々な栽培活動を行っている。

　スイカの栽培もその一環で、毎年６年生が５～８月の期間に取り組んでいる。

　学校の畑で育てたスイカを味わうことで学校農園での活動への関心を高めるとともに、全校児童に活動の様子を見せることで学校の伝統をつないでいく意識を醸成させるほか、６年生に、最高学年としての自覚をもたせることをねらっている。

　５月に、地域の農家の協力を得て、苗植え作業を実施。児童たちは収穫となる８月まで畑の管理を自分たちで行った。

　ことしの収穫日は２３日。収穫数は、例年並みの約３５０玉だった。

　２５日には、プレ祭として祭当日の練習や６年生を２グループに分け、互いにスイカを振る舞い合った。

　例年、学校農園で実施していた収穫祭は、新型コロナウイルス感染症の影響で前年度に引き続き、校内で実施。６年生が分散しながら別室でスイカを切り分け、各学年の児童に振る舞った。

　児童たちは「甘くておいしい」と６年生が丹念に栽培したスイカを夢中でほおばっていた。

　佐々木雅巳教頭は「この活動を通して、児童たちには、農家の方への感謝の気持ちをもつとともに、自分たちが丹念につくったスイカを食べることや食べてもらうことの喜びを実感すること、そして、６年生への尊敬の気持ちをもってほしい」と話していた。

(札幌市 2021-08-31付)