３定札幌市議会代表質問（令和３年９月２９日）

（札幌市 2021-10-01付）

◆教育旅行誘致など機動的に需要喚起　今後の観光振興

　今後の観光振興施策について質疑が行われた。

　石川敏也副市長は、観光関連産業の現状について「新型コロナウイルス感染症によって長きにわたって厳しい状況が続いている」と指摘。その上で、市の基幹的な産業として早期の回復とさらなる成長軌道に乗せていく重要性を説いた。

　観光需要の早期回復に向け、感染状況や行動制限の緩和状況を踏まえ、市内宿泊促進キャンペーン事業などの需要喚起策を機動的に実施し、ワーケーションや教育旅行の誘致に取り組んでいく意向を示した。

　また、将来的なインバウンドの誘致に向け、「アドベンチャートラベルやスノーリゾートの推進などの新たな取組を進め、世界に向けて広く発信していく」と述べた。

　三神英彦議員（自由民主党）の質問に対する答弁。

◆第二児相の個室化柔軟な環境整備へ　子の一時保護環境

　子どもの一時保護の環境整備に関する質疑が行われた。

　町田隆敏副市長は、虐待等の様々な事情によって一時保護が必要な子どもの権利擁護を図るため、保護専用施設の設置や環境整備について、「虐待等の事情によって、一時保護される子どもに対して、自分や家族との今後を考えるために、安心して生活できる家庭的な場所の提供は重要」との認識を示した。

　その上で、「今後は、第二児童相談所の一時保護所の個室化・多様な場の確保などを進めることで、子ども一人ひとりの課題や柔軟に対応できる環境整備にと努めていきたい」と述べた。

　水上美華議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

◆効果的な募集進め適切にマッチング　里親委託の推進

　里親委託の推進に関する質疑が行われた。

　市は、本年度から市全体の里親支援を担うフォスタリング機関および乳幼児の短期養育里親確保に特化した乳幼児フォスタリング機関を設置し、市民への周知等を開始している。

　町田隆敏副市長は「家庭養育の担い手である里親を一層増やしていくため、民間フォスタリング機関はウェブサイトでの周知やオンライン説明会、里親委託後も訪問等の支援を実施している」と報告。

　今後、「フォスタリング機関が里親への研修等で蓄積したノウハウを活用し、課題を分析した上で効果的な募集を推進しながら、より適切なマッチングを図るなど支援の強化を進めていきたい」との方針を示した。

　水上美華議員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

◆副読本や出前授業子どもの意見反映　第２次まちづくり戦略子どもの視点

　第２次まちづくり戦略ビジョンにおける子どもの視点に関する質疑が行われた。

　市は、令和４年度から１３年度までを計画期間とする第２次まちづくり戦略ビジョンの策定を進めている。

　戦略ビジョンについて、秋元克広市長は「一般的な市民参加事業に加え、戦略ビジョンの副読本の配布や出前授業、キッズコメント等の特化した機会を設け、子どもたちの意見を反映させていきたい」との考えを示した。

　石川さわ子議員（市民ネットワーク北海道）の質問に対する答弁。

◆ニーズの多様化　団体間連携重要　子や家庭の支援

　子どもや家庭を支援する取組に関する質疑が行われた。

　町田隆敏副市長は「子育て家庭が求めるニーズは多様化しており、地域の子育て支援団体の活動や団体間の連携の重要性が一層高まってきている」との認識を示した。

　今後、「団体の活動内容を市民により分かりやすく伝えるとともに、子どもコーディネーターの活動を通じて、身近な地域におけるネットワークを広げ、団体がより効果的に活動できるよう支援を進めていきたい」と述べた。

　石川さわ子議員（市民ネットワーク北海道）の質問に対する答弁。

(札幌市 2021-10-01付)