音更町 食育・地産地消促進計画案 持続可能な食育推進へ 学校・家庭・産業界連携し
(学校 2021-10-08付)

 【帯広発】音更町は第3次食育・地産地消促進計画(素案)をまとめた。計画期間は令和4年1月から8年3月までを予定。SDGs(持続可能な開発目標)の考え方を踏まえた食育の推進を掲げ、学校・家庭・産業界が連携した取組を進めていく。22日までパブリックコメントを募集している。

 町は、健全な食生活を通して心身の健康と豊かな人間性を育むとともに、地産地消による地域の活性化を目指し、これまで2次にわたって食育・地産地消促進計画を策定。「たのしく食べて 楽しく知る」を基本理念に掲げ、各種取組を推進してきた。

 結果、様々な主体による活動が広がり、食の安心・安全に対する町民の関心が高まった。一方、課題として、家庭における食育の推進、生産から消費までの環境と調和の取れた食育の推進、食文化の継承のための活動の3点が浮かび上がった。

 このため、第3次計画素案では「乳幼児期から食育を推進し、生涯にわたって“食べる力”=“生きる力”を育む」、「“もったいない”の心を育み、一人ひとりが食品ロスの削減を実践する」、「SDGsの考え方を踏まえ、持続可能な食を支える食育を推進する」を方向性に定めた。

 基本理念を継承した上で、基本目標に①家族やみんなの元気づくり~食べることは知ること②活力ある地域づくり~食べることは楽しむこと③町民みんなでつくる食文化の形成~知ることは楽しむこと―の3点を設定した。

 うち、①の重点取組「食や食の安全に関する体験学習などの推進」では、学校などにおいて給食試食会の実施、食育目標の設定、各教科と関連した食育の推進、家庭教育学級における食育講座、女性ライフスクールにおける食育に関する講座の実践、生涯学習講座、帯広大谷短期大学でのオープンカレッジの実施などを掲げている。

 推進体制として、学校、保育園、行政、地域ボランティア、生産者・消費者団体、家庭などを設定。学校では給食を活用した食育の推進や農園活動を通して食農教育の実施などを定めている。

 計画期間は令和4年1月から8年3月。

 町は22日までパブリックコメントを募集している。

(学校 2021-10-08付)

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