岩農高２年　インターンシップ　将来の仕事イメージ　建設企業等で各種体験

（学校 2021-10-11付）

建設現場でARを体験した

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は６日から３日間、空知総合振興局や市内の建設企業などでインターンシップを行った。農業土木工学科や環境造園科などの２年生が参加。職務内容説明や現場見学などを通して、将来の仕事へのイメージを膨らませた。

　空知総合振興局産業振興部整備課には、農業土木工学科の４人が参加した。

　初日は、美唄市内の東部耕地出張所で北海道の農業や同所の概要、仕事内容などについて学習した。

　午後からは、農業土木工事の２現場を訪れた。うち水利施設小西地区４２工区の現場では、老朽化した用水路を取り壊し、杭打ち後に新設する現場を見学。受注者の（株）砂子組によるＡＲ（＝Ａｕｇｍｅｎｔｅｄ　Ｒｅａｌｉｔｙ、拡張現実）やバックホーシミュレーターの体験を実施し、監督業務などへの理解を深めた。

　参加した生徒の一人は「監督業務の大切さが分かった」と話していた。

　２日目は北部耕地出張所の現場などを見て回り、３日目は南部耕地出張所の現場見学と研修のまとめなどを行った。

　芙蓉建設（株）谷村支社のインターンシップへは環境造園科の２人と農業土木工学科の１人が参加。農業土木や橋梁補修、森林土木の現場見学や測量、ドローン操作体験に臨んだ。

　生徒は、「普段学校では学べないことを知りたいと思って選んだので、知ることができてよかった」「初めてドローンを操作して貴重な体験になった」などと話し、進路選択の一助とした様子だった。

　同校環境造園科の山口博文教諭は「新型コロナウイルス感染症の影響もあり、女子生徒が約６割を占める環境造園科生徒の建設業への就職が増えている。インターンシップなどをきっかけに建設業に対するイメージが変わっているのでは」と話していた。

(学校 2021-10-11付)