２年度札幌市ひきこもり支援センター　相談件数２５７５件　新規２８２件、２０歳未満６１人

（札幌市 2021-10-08付）

　札幌市ひきこもり地域支援センターの令和２年度事業実績報告書がまとまった。相談件数は２５７５件で前年度に比べ８１件増加。このうち、新規相談は８７件減の２８２件、２０歳未満の当事者は４人増の６１人だった。

　札幌市は、道精神保健推進協会にセンターの運営を委託。平成２７年１０月から相談業務を開始した。ひきこもり状態にある本人や家族などからの電話・来所などによる相談に対応し助言している。相談内容に応じて、医療・保健・福祉・教育・就労などの適切な関係機関と相談をつなぎ、引きこもり当事者の自立を促している。

　報告書の内容をみると、２年度の相談件数は前年度比８１件増の２５７５件で、継続相談件数は１６８件増の２２９３件だった。

　新規に相談したひきこもり当事者の年齢は、１０～１５歳未満が１２人、１５～２０歳未満が４９人、２０～３０歳未満が５４人、３０～４０歳未満が６１人、４０～５０歳未満が４８人、５０～６０歳未満が３４人、６０歳以上が３人、不明が２１人。最年少は１０歳、最高齢は６３歳だった。

　新規相談のうち、他機関への相談経験があるのは１６７人。内訳は、医療機関が１３３件、区役所が３３件、学校が２５件などとなった。

　相談者の内訳は、母親が９９人、兄弟姉妹等が５４人、本人が５０件となっている。

　新規相談者を相談目的別でみると、「今後の生活の仕方について」が１０１件、「当事者とのかかわり方」が６９件で、この２つで全体の約６割を占めた。

　センターでは、電話相談・０１１（８６３）８７３３を平日午前９時３０分から正午、午後１時から～４時まで受け付けている。

　メール相談は随時受け付けているほか、来所相談は電話での事前予約が必要。

(札幌市 2021-10-08付)