檜山局　「学び合い」プロジェクト　心理的安全性高い職場を　管理職対象に道研所長講話

（道・道教委 2021-10-25付）

　【函館発】檜山教育局は１９日、管理職対象のオール檜山「学び合い」プロジェクトをオンラインで実施した。管内の校長や教頭約５０人が参加。道立教育研究所の波岸克泰所長が「令和の日本型学校教育を実現する学校経営」と題して講話し、組織力の向上に向けた「心理的安全性」の重要性を強調した。

　波岸所長は、教職員集団の持続的な成長やモチベーションの向上に向け、健全に意見を交わし、生産的な仕事に力を注ぐことのできる心理的安全性の高い職場環境をつくるために必要な要素として、①話しやすさ②助け合い③挑戦④新規歓迎―の４点を示した。

　「自らを振り返って考えてみてほしい」とした上で、「単に仲がよい職場づくりとは異なる」と指摘した。

　「心理的安全性の高い仕事の基準によって、学習する職場を築くことで、相談に乗るなどの助け合い、やりがいや実感が生まれる」と説明。４つの要素が高まることで、パフォーマンスの向上やリーダーシップの発揮にも期待が高まるとした。

　昨年、乙部町立乙部中学校を訪れた波岸所長は「心理的安全性の高い学校づくりができている」と評価。学校がチームとして、一つの目標に向かうことで、学力・体力の向上や、教職員の働き方改革につながることを説いた。

　報告・連絡・相談について、「変化が大きく、スピード感が求められる現在は、民間企業では確認・連絡・報告に変わっている」と紹介。未来志向の仕事を目指すため、「校長と教頭間で取り組む中で、心理的安全性が確立され、質の高い教育活動が展開されるのではないか」と話した。

(道・道教委 2021-10-25付)