自己啓発の機会必要 上川局 小・中教職員人事推進会議 女性登用拡大など課題議論
(道・道教委 2021-10-22付)

上川局人事推進会議
管内の教育長や各校長会代表者など20人が出席

 【旭川発】上川教育局は9月下旬、上川合同庁舎を拠点に管内公立小中学校教職員人事推進会議をオンライン開催した。教育長部会人事委員や管内の各校長会代表者、女性管理職代表者など20人が出席。女性登用の拡大に向けた取組や管内人事異動の現状と課題などについて共通理解を図った。

 開会に先立ち、河野秀平局長があいさつ。都市部と郡部との人事交流、教職員の年齢構成の適正化、女性登用に関する課題などを挙げ、解決に向けてきたんのない意見を求めた。

 続いて、泉川佳孝企画総務課長が、①女性登用拡大にかかる管内の状況、課題解決に向けた取組②令和3年度当初人事異動の状況および課題③4年度管内公立小・中学校教職員人事異動方針案―の3点について説明した。

 ①では、第2期特定事業主行動計画が掲げる全道の数値目標15%達成までの各年度の女性管理職員目標数・目標率内訳を提示。ことし4月の管内における女性管理職員率は12・9%と他管と比較して高い水準にあることから、上川では8年4月までに18・4%と高い目標を設定していることを説明した。

 女性登用拡大に向けた管内における取組の1つとして、ことし8月に女性教員を対象としたミドルリーダー養成研修をオンライン開催したことを紹介。剣淵町立剣淵中学校の袰田佳奈恵校長が「ミドルリーダーに期待すること」、上川教育局義務教育指導班の佐藤鮎美主任指導主事が「保護者への対応」、旭川市教委教育指導課の小山和歌子主査が「ミドルリーダーの役割とその魅力」をテーマに、講話した動画を配信したことを説明した。

 参加者からは、教育局と各市町村が常に連携した取組を中長期的に進められるよう対応を求める声が上がった。

 女性管理職代表者からは、家庭のことなどが問題となって、ちゅうちょする割合は多いとしながらも、「管理職を意識する女性教員は増えており、ロールモデルの存在が大きな後押しになると思う。行政と息を合わせて現場でできることに取り組んでいきたい」「最初から自分にはできないと考えている女性教員も多いので、自分の能力を客観的にとらえる自己啓発の機会が必要」などの意見が寄せられた。

 ②③では、3年度当初人事異動にかかわる課題を踏まえ、4年度の人事異動では「同一地区連続2校目以上で6年以上勤務者の他地区への異動促進」「同一校での長年勤務者の解消」などに努めていくことを確認した。

(道・道教委 2021-10-22付)

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