3年度地方教育行政功労者表彰 道内から8人が栄誉 文科省 27日に表彰式
(道・道教委 2021-10-22付)

 文部科学省は、令和3年度地方教育行政功労者表彰(文部科学大臣表彰)の被表彰者を決定した。道内からは、奥尻町教委前教育長の石島孝司氏ら8人が栄誉に輝いた。表彰は昭和58年度から実施。地方教育行政において功労が特に顕著な教育委員会の委員または教育長を文部科学大臣が表彰する。表彰式は27日、文部科学省講堂で執り行う。

 受賞者はつぎのとおり。=敬称略、詳細後日掲載=

▼石島孝司(奥尻町教委前教育長)

 奥尻高校の町立移管に伴い、全国から生徒を募ってまなびじま奥尻プロジェクトを展開。町外進学者のための各種助成制度を確立した。町内小・中学校にコミュニティ・スクール(CS)を導入したほか、土曜日の教育支援活動の取組を推進し、島を愛する子の育成と地域の担い手づくりに尽力した。

▼松永美継(壮瞥町教委委員)

 効果的で持続可能な学校評価システムとなる壮瞥型学校評価制度を確立し、町内すべての小・中学校に学校運営協議会を設置して地域の教育力を学校に取り入れた。また、地域人材を学校教育や生涯学習活動に生かすため、人材バンク制度を創設した。

▼伊藤哲朗(北斗市教委前委員)

 市いじめ防止基本方針の制定に尽力。知の保証プランを策定し、オール北斗で学力階層の底上げに取り組んだ。イングリッシュキャンプの実施など外国語にふれる機会を確保。不審者対策や交通安全対策に積極的に参画して子どもたちの見守りを進めた。 

▼湯地定曉(栗山町教委前委員)

 新型コロナウイルス感染症対策のため全小・中学校の教室の空調設備の新設に着手。学校給食費無償化事業の実施に取り組んだ。全小・中に学校運営協議会を設置し、各学校の特色を生かした土曜授業など、地域とともにある学校づくりを展開した。

▼野中榮修(新ひだか町教委前委員)

 少子化による児童生徒減少に対応するため、新ひだか町立小学校統合整備基本構想を策定。学校規模の適正化に取り組んだ。町民が気軽に馬と触れ合う乗馬施設をオープンさせたほか、新図書館・博物館の建設に尽力した。

▼菅原博(興部町教委委員)

 町内の全学校に学校運営協議会を設置し、学校自己評価や児童生徒・保護者向けアンケートの取組を充実。第2次子どもの読書活動推進計画を策定し、子どもが自主的に読書するための取組を進めたほか、高齢者を対象にしたおこっぺ長寿大学など、世代間交流の促進に努めた。

▼穗積邦彦(恵庭市教委前教育長)

 市の学校教育基本方針の重点項目にふるさと教育の推進を位置付け、各学校にふるさと教育コーディネーターを配置。中1ギャップ等の予防やいじめ根絶に向けた取組の充実・発展に寄与した。恵庭市人とまちを育む読書条例を制定し、市民が読書に親しめるまちづくりを推進。恵庭子ども塾事業など子ども自立性や社会性の育成に取り組んだ。

▼池田文敏(苫前町教委前教育長)

 平成29年度にタイムレコーダーを導入し、閉庁日や部活動休養日を新設。30年度に校務支援システムの導入と働き方改革計画の策定を実現するなど教職員の業務改善に取り組んだ。また、町内小・中学校4校合同による学校運営協議会を設置。舞台鑑賞事業の招へいなど、文化にふれ、体験することができる環境づくりに尽力した。

(道・道教委 2021-10-22付)

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