道警　スクールサポーター　２年度　３７校に派遣　校内巡回活動　５割増に

（道・道教委 2021-10-27付）

　道警は、スクールサポーターの令和２年度派遣状況をまとめた。派遣校数は３７校。校内巡回活動の回数は前年度比１・５倍の１７０１回、校外巡回は１・６倍の３０９９回。非行事案に対する指導助言のほか、非行や犯罪被害の防止、関係機関との連携など、様々な面での活用を呼びかけている。

　スクールサポーター制度は、学校内外における児童生徒の安全の確保および非行防止の取組などを支援するため、退職した警察官をスクールサポーターとして学校に派遣するもの。

　活動内容は、校内外の巡回活動、非行事案などに対する指導助言、不審者などへの対応策についての行動連携、下校時の見回り活動など。学校の状況等に応じ、定期的に学校を訪問する。

　学校が道警に派遣要請を行い、派遣の可否を検討して学校に連絡し、スクールサポーターを派遣する。

　２年度の派遣校数は、前年度比４校減の３７校。内訳は、札幌方面１７校、旭川方面１２校、釧路方面８校。

　最も多い活動は「学校外巡回」で、前年度比１２３８回増の３０９９回。つぎに「学校内巡回」で５８３回増の１７０１回、「情報発信活動」が１２８回増の１３７１回となった。

　派遣された学校からは「要請前は器物破損や脱走などの行為が常態化していたが、定期的な訪問が抑止力となって改善した」「校外における他校生との交流や問題行動に関する情報を得ることで被害拡大の未然防止につながった」「話を聞いてもらい生徒が前向きな気持ちになった」などの声が寄せられている。

(道・道教委 2021-10-27付)