６日から地域運動部活動兼職兼業事業　民間から統括責任者　当別町　生徒契約保険は２種

（市町村 2021-11-05付）

　地域運動部活動推進事業で道内唯一の兼職兼業モデルに取り組む当別町は、あす６日からの取組開始を予定している。民間企業からの統括責任者１人を配置し、緊急時対応や指導者の管理を行う。生徒の契約保険は、スポーツ安全保険など２種類を組み合わせることで、学校部活動と同等の内容を担保するよう考慮した。

　国は令和５年度から、休日の部活動を段階的に地域移行することを目指している。地域運動部活動推進事業によって、地域移行や合同部活動の推進に関する実践研究を通し、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革を進めていく。

　兼職兼業モデルなどに取り組む当別町は、地域部活動の指針として、①生徒のために技術指導の充実した指導員の配置②保護者が安心して預けることのできる運営体制づくり③顧問のニーズに応える人員配置とサポート―の３点を挙げた。

　委託先の民間企業・リーフラス（株）が指導体制を構築。当別中学校と西当別中学校で合同チームを組んでいる野球部とバスケットボール部では、希望する教員が企業に所属し、地域指導員として休日の部活動を指導する。当別中の陸上部には、専門の指導員２人を配置する。

　さらに、リーフラスから統括責任者１人を配置し、３つの部活動を管理。保護者への連絡や緊急時対応、指導者の管理、フィードバックなどを行う。

　本年度の活動計画では、陸上部が平日・休日１０回ずつ、野球部とバスケットボール部が休日各１２回の実施を予定している。

　また、生徒が契約する保険に関しては、スポーツ安全保険、Cｈｕｂｂ保険を組み合わせ、対応や補償額が学校部活動の保険と同程度の補償となるよう考慮した。今回は事業の委託金によって全額補償されるため、保護者の負担はない。

　あす６日から取組を開始する見込み。今後２回、協議会を開催するほか、同じく推進地域となった紋別市などへの視察などを予定している。

　来年２月下旬に報告書を道に提出する。

(市町村 2021-11-05付)