教科等横断的な学習を 当別町「とうべつ未来学」
(市町村 2021-11-11付)

 当別町は、町内全小・中学校で独自の教育モデル「とうべつ未来学」を展開している。ふるさと教育、国際理解教育、キャリア教育の観点から、教科等横断的な学習を推進。義務教育9年間での学びを通して、ふるさとの魅力に気づき、町や自分の未来を考え、発信する力の育成に努めている。

 とうべつ未来学は、町の歴史や文化、自然、産業、科学などについて学びを深め、ふるさとを知り、町の未来を考え、国際感覚を身につけるとともに、自分の人生をデザインする力や発信力を育てることを目的としている。

◆ふるさと、国際理解、キャリア教育柱に

 生活科や総合的な学習の時間、外国語、社会科など、教科等横断的な学習とし、①ふるさと教育②国際理解教育③キャリア教育―の3つの柱を中心に展開。いずれも全学年で教科や授業内容を設定している。

 ふるさと教育では、町について知り、まちづくりに参画する意識を育てる。小学校では、3年生社会科の授業から調べ学習や体験学習を行い、6年生で他市町村の特徴と比較する。中学校では3年間を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の視点から町を探究し、最終的に卒業論文を作成し発表する。

 国際理解教育では、外国語を活用し、異文化理解とコミュニケーション能力を育成する。小学校では、5年生はスウェーデン交流センターを訪問しレクサンド市について学び、6年生はJICA出前講座を受講する。中学校では、1年生から生徒自身が設定した課題研究を行い、3年生で外国人に向けて日本文化や地域の魅力を紹介する。

 キャリア教育では、自分の人生をデザインし、世界でたくましく活躍できる人材を育成する。小学校では、2年生で町内の社会人を対象にインタビュー活動を実施するほか、3~5年生は体験学習を実施。中学校では、2年生で職場体験学習を行い、生徒自身が進路を具体的に考えていく。

(市町村 2021-11-11付)

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