網走市教委 3年度全国学力調査 小学校国・数で全道超 「書くこと」全国平均以上
(市町村 2021-11-16付)

表
網走市の令和3年度全国学力・学習状況調査結果(クリックすると拡大表示されます)

 【網走発】網走市教委は、令和3年度全国学力・学習状況調査結果を公表した。小学校国語と算数で全道平均を上回った。このほか、国語の「書くこと」の領域で小・中学校共に全国平均以上となった。市教委は「市内全校での公開研究会開催による授業改善や、市学力向上推進委員会で足並みをそろえた活動を進めたことなどによって、改善傾向が進んでいる」と分析している。

 市内における本年度の調査は、小学校9校の6年生254人、中学校6校の3年生245人を対象に実施した。

 教科に関する調査の結果では、小学校での正答率は国語が63・8%となった。全国平均を0・9ポイント下回ったものの、全道平均を0・6ポイント上回った。算数は68・2%。全国平均を2・0ポイント下回ったが、全道平均を0・7ポイント超えた。

 中学校は、国語が62・0%。全国平均を2・6ポイント、全道平均を2・5ポイント下回った。数学は53・5%で、全国平均を3・7ポイント、全道平均を2・4ポイント下回った。

 領域ごとの特徴をみると、小・中ともに国語の「書くこと」で全国平均を上回っている。市教委は「各学校でねらいを明確にし、教科等で言語活動を位置づけている」などを要因として挙げている。

 児童生徒質問紙調査の結果をみると、「家で自分で計画を立てて勉強しているか」という質問に対し、「よくしている」と回答した割合が小・中共に全国より高い傾向を示している。

 また、「学校の授業時間以外に、普段、1日当たりどれくらいの時間、勉強をするか」の質問で、「全くしない」と回答した割合が小・中共に年々減少。特に、小学校では本年度ゼロとなった。市教委は、学校の働きかけや家庭の協力が家庭学習の定着につながったとみている。

 一方、「1時間以上」と回答した割合は全国と比べ低い傾向に。市学力向上推進委員会で、家庭学習時間の目標として「学年×10分+10分」を掲げていることから、市教委は改善の必要性を示している。

 市教委は、引き続き市内全校での公開研究会開催、学力向上フォーラムin網走などの取組を推進する方針。

 学校教育部の小路谷勝巳次長は「改善の傾向にある中でも、学力・学習状況ともに改善を要する課題がみられることから、子どもたちの力を一層発揮させられるよう、学校・家庭・地域が連携・協働した取組を進めていきたい」としている。

(市町村 2021-11-16付)

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