江別市教委　全国学力調査の結果公表　小学校　全国平均超え　中学校　数学で平均上回る

（市町村 2021-11-18付）

江別市令和３年度学力・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　江別市教委は、令和３年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校では国語・算数ともに全道・全国平均を上回った。中学校では国語が全道・全国平均よりやや低く、数学は全道・全国平均を上回った。市教委は、今後も研修など、教員の指導力向上に向けた取組を続けていくとしている。

　本年度の調査は、市内小学校１７校の６年生８６２人、中学校８校の３年生８９４人を対象に実施した。

　平均正答率をみると、小学校では、国語が６７・０％となり、全国平均を２・３ポイント上回った。算数は７１・０％で、全国平均を０・８ポイント上回る結果となった。国語・算数ともに全道平均を４・０ポイント上回った。

　中学校では、国語は６４・０％と全国平均を０・６ポイント、全道平均を１・０ポイント下回った。数学は５８・０％で、全国平均を０・８ポイント、全道平均を２・０ポイント上回った。

　領域ごとの特徴をみると、小学校国語は学習指導要領の内容別平均正答率は、すべて全国平均を上回り、「書くこと」では全国平均より５・３ポイント高い結果となった。

　児童・生徒質問紙調査では、「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思う」と回答した割合は小・中学校共に元年度調査および全国平均を上回った。市教委は「各校で実施されているいじめ根絶に向けたアンケートや、児童生徒主体の集会活動を継続し、早期発見・早期解決のため、いじめの積極的認知を進めていく必要がある」としている。

　学校質問紙調査では、「授業中の私語が少なく、落ち着いていると思う」「学習規律を維持した」割合は、小・中学校共に全国平均を大きく上回り、中学校は両質問とも１００％だった。

　また、「パソコンや電子黒板等を活用して授業をほぼ毎日行った」割合は小・中学校共に１００％で、全国平均を大きく上回った。市内各学校で、児童生徒の学習意欲を高め、分かりやすい授業が行われるよう、ＩＣＴを活用した授業を積極的に推進している現状が結果に表れた。

　市教委は、各校の分析結果をヒアリングし、状況把握に努めている。「今後も人的・物的支援とともに、研修など教員の指導力向上につながる取組を続けていきたい」と話している。

(市町村 2021-11-18付)