上川町とインフィニティ国際学院　包括連携協定を締結　来春に学院中等部を設置

（市町村 2021-11-18付）

佐藤芳治町長（左）と大谷代表

　【旭川発】上川町とインフィニティ国際学院は１０月中旬、町内の層雲峡ホテル大雪で包括連携協定調印式を行った。来春、同学院が新たに開校する中等部を層雲峡に設置。自然豊かな環境を生かしたフィールドワークや地域の中高生等との交流など、地域と連携した多様な学習の創出を図ることで、町全体の地域教育の魅力を向上させる。

　町は、町内唯一の高校・上川高の魅力を高め、地域とのつながりを深めることをねらった魅力向上プロジェクトに取り組むなど、町全体の地域教育の魅力向上を図るため、町内の環境を最大限に生かした実践を進めている。

　一方、同学院は、令和元年の開校以来、高校生世代を中心に、国内外での探究型学習を通じたオルタナティブ教育を実践。一貫した学びの環境をつくるため、来年４月、新たに中等部を開校することとした。

　中等部では、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）をテーマとしたフィールドワークや、オンライン学習システムを活用した個別最適化された教科学習、チームワークや多様性理解を体得する全寮制生活などを展開。これらの実現にふさわしい場所として、大雪山国立公園を有する上川町層雲峡が選ばれた。

　町が目指す「自然と調和した未来」の実現と、同学院の「１０年後の世界を変えるリーダー」の育成を実現するため、包括連携協定を締結。地域の中高生との交流など、町のフィールド全体を教育資源とした学習を展開するととともに、町の情報発信、町内教育資源の発掘・向上などで上川の教育のブランド化を図り、地域社会の発展や人材育成、地域の教育力向上に寄与する。

　具体的には、①地域資産・地域資源を双方効果的に活用する②共同で広報活動を行い、地域のブランドを向上③同学院が事業所を町内に設置し、人材の交流、雇用創出④関係者の教育・研究分野の交流、生徒の地域交流―の４分野で連携・協力する。

　調印式には、佐藤芳治町長と同学院を運営する（株）インフィニティグローバルスクールの大谷真樹代表取締役が出席し、協定書を取り交わした。

(市町村 2021-11-18付)