北広島市教委　３年度全国学力調査　中学数学　全道平均超　中学国語は全国・全道同様

（市町村 2021-11-26付）

北広島市の令和３年度全国学力・学習状況調査結果（クリックすると拡大表示されます）

　北広島市教委は、令和３年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校では国語・算数ともに全国平均をやや下回った。中学校では国語は全国・全道平均と同様の結果となり、数学は全道平均をやや上回った。市教委は今後、小・中学校の教職員による共通理解と協働によって各校の授業改善を進める考え。

　本年度の調査は、市内小学校８校の６年生４９１人、中学校７校の３年生４４１人を対象に実施した。

　各教科の平均正答率の状況は、全国・全道平均正答率と比較する形で、「高い」（９ポイント以上の範囲内）、「やや高い」（３ポイント以上８・９ポイント未満の範囲内）、「同様」（マイナス２・９ポイント以上２・９ポイント未満の範囲内）、「やや低い」（マイナス３ポイント以上マイナス８・９ポイント未満の範囲内）「低い」（マイナス９ポイント以下の範囲内）の５段階で示した。

　教科に関する調査をみると、小学校国語は、全道平均と同様、全国平均よりやや低い結果となった。算数は全道平均と同様で、全国平均よりやや低かった。

　中学校国語は、全道および全国平均と同様の結果だった。数学は全道平均よりやや高く、全国平均と同様となった。

　児童生徒質問紙調査をみると、小学校は、「自分で計画を立てて勉強している」と回答した割合が、ここ数年で全国・全道より高い数値を示しており、市の特徴となっている。また、「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすること」ができている割合も全国・全道の数値を上回った。

　中学校は、「自分にはよいところがある」と回答した割合が全国・全道より高い数値となった。また、他の生徒と意見を交換したり調べたりするために学校でＩＣＴ機器を「ほぼ毎日」「週１以上」「月１以上」の頻度で使用している割合が全国・全道の数値を上回った。

　学校質問紙調査では、「近隣の小・中学校と、教科の教育課程の接続や共通の目標設定など、教育課程に関する共通の取組」を行った割合が全国・全道の数値を大きく上回っており、小中一貫教育の強みが現れている。

　市教委は「子どもたちの学力の状況を焦点化し、小・中学校の教育課程、系統表において重点化を図り、小・中学校の教職員による共通理解と協働によって各校の授業改善を進める」としている。

(市町村 2021-11-26付)