函館市教委　史跡垣ノ島遺跡をPR　ＡＲ活用し遺跡ガイド　４年度導入　アプリ開発等

（市町村 2021-12-03付）

　【函館発】函館市教委は、ことし７月に世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する史跡垣ノ島遺跡について、来年度からＡＲ（拡張現実）技術を活用した遺跡ガイドの導入を目指している。当時の暮らしをＡＲでガイドするアプリの開発など３事業を想定。子どもたちの協働学習の推進や道内外からの観光客に向け、「世界の垣ノ島」として積極的にPRする考え。

　市教委は、１日開会の第４回定例市議会に提出した一般会計補正予算案に、史跡垣ノ島遺跡デジタルコンテンツ等整備事業費として、プロポーザル費用１０万円を計上した。

　また、来年度の事業開始を目指すため、債務負担行為として、限度額３０００万円を設定した。

　主な事業計画は、①遺跡の変遷概要などを解説する動画制作②発掘の模様や当時の暮らしをＡＲで解説するアプリの開発③各種コンテンツの多言語化対応―の３点。遺跡内でスマートフォンをかざすと、デジタルサイネージなどの画面に案内が表示される仕組みを想定しており、担当者は「道内外からの来場者が世界遺産である埋蔵文化財の魅力をより深く感じられるようにしたい。子どもたちの協働学習推進にもつながればうれしい」と話している。

(市町村 2021-12-03付)