石狩市教委　３年度全国学力調査　小学校国・算　全道並み　中学校は全国との差縮まる

（市町村 2021-12-01付）

　石狩市教委は、令和３年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校では国語・算数ともに全道平均とほぼ同様。中学校の国語・数学は全国平均より低い結果となったが、全国平均との差はやや縮まった。市教委は、今後の学力向上への対策を各校と連携して進めていくこととしている。

　本年度の調査は、市内小学校および義務教育学校（前期課程）１０校の６年生４６７人、中学校および義務教育学校（後期課程）７校の３年生４８３人を対象に実施した。

　各教科の平均正答率の状況は、全国・全道平均正答率と比較する形で、「相当高い」（７ポイント以上）から、「相当低い」（マイナス７ポイント以下）までを、２ポイント刻みで９段階に分類した。

　小学校は、国語が全国平均６４・７％より「やや低い」（マイナス３ポイント以下マイナス５ポイント未満）結果となり、全道平均６３・３％と「ほぼ同様（下位）」（マイナス１ポイント以下マイナス３ポイント未満）だった。算数は、全国平均７０・２％より「やや低い」（マイナス３ポイント以下マイナス５ポイント未満）結果で、全道平均６７・５％と「ほぼ同様（下位）」となった。全国平均との差に関して、元年度と比較すると、国語はやや広がり、算数はやや縮まった。

　中学校では、国語は全国平均６４・６％、全道平均６４・５％より「やや低い」結果となった。数学は、全国平均５７・２％より「低い」（マイナス５ポイント以下マイナス７ポイント未満）、全道平均５６・０％より「やや低い」結果となった。元年度と比較すると、国語・数学共に全国平均との差がやや縮まった。

　市教委は、「調査結果で明らかになった実態や取組の進ちょくと課題を真摯に受け止め、今後の学力向上への対策を各校と連携して進めていく」としている。

　児童生徒質問紙調査をみると、「計画的な家庭学習」や「平日の家庭学習時間を１時間以上する」割合が、小中共に全国・全道平均を上回り、増加傾向にある。

　また、学習に関する興味・関心や理解度等に関する項目では、国語、算数・数学の「授業の内容がよく分かる」「学習したことが将来役に立つと思う」と回答した割合が小中共に増加している。

　学校質問紙調査では、学習規律の定着や学習指導・授業方法の工夫改善が進められていること、「家庭学習への積極的な働きかけ」「補充的な学習指導」等に改善がみられた。

　市教委は「学校力向上のため、コミュニティ・スクールの仕組等を生かして、地域人材活用や保護者の学校支援活動、小・中学校間の連携が着実に進展している」と分析している。

(市町村 2021-12-01付)