校内生活環境を整えて 放課後活動推進協議会 道南会場 感染症ストレスから心支える策学ぶ(道・道教委 2021-11-08付)
関係者約90人がオンラインで参加した
【函館発】道教委と道は10月29日、渡島合同庁舎で令和3年度第2回放課後活動推進協議会(道南会場)を開いた。室蘭工業大学大学院の前田潤教授が、新型コロナウイルスの影響によるストレスから子どもの心を支える具体策について講義したほか、星槎国際高校帯広学習センターの田井幸祐副センター長が子どもの仲間づくりに効果的なプログラムを紹介。参加した90人はコロナ禍の教育現場に必要な支援の在り方について理解を深めた。
新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた子どもへの活動支援の在り方について専門的な講義や演習などを行うことで、放課後活動を支える人材の資質向上を図ることが目的。渡島教育局と渡島総合振興局保健環境部が主管し、渡島・檜山管内など道南各地から新・放課後子ども総合プラン事業などの地域学校協働活動を推進する関係者約90人がオンラインで参加した。
講義で前田教授は、室蘭工業大で新型コロナウイルス感染症が流行し始めてからこれまでを振り返り、子どもを取り巻く環境として、「不登校や自殺者数が増加していることが懸念されている」と分析。
平成30年の北海道胆振東部地震後と昨年6月の一斉休業期間を比較すると、心身の不調を訴える子どもの数が増加しているとした。
ストレスの要因として、マスクの着用や外出自粛を列挙。「ウイルスを恐れるだけでなく、感染者に対する差別や偏見への恐れが心の中に生まれた」と述べた。
感染症対策やワクチン接種については、「学校の中の生活環境を整えることが重要」と強調。「教育現場は日々、緊急事態と危機の連続。避難訓練のように、恐れ過ぎず予防とともに感染後の行動基準をチームで共有することが大切」と呼びかけた。
続いて、田井副センター長が「子どもの仲間作りに効果的なプログラム」と題して演習。遊びを通して、子どもが他の仲間とかかわりながらよりよく生活するために欠かせないスキルを身につける方法を紹介した。
講義と演習を踏まえた情報交流では、渡島教育局社会教育指導班の南部晃宏社会教育主事進行のもと、日常の取組や課題について交流。子どもを支援するための放課後活動の充実を目指した。
(道・道教委 2021-11-08付)
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