オホーツク局 管内小・中教職員公募 斜里小など4校に決定 30日まで希望者を募集(道・道教委 2021-11-05付)
【網走発】オホーツク教育局は、管内小・中学校等教職員人材公募における公募校を決定した。斜里町立斜里小学校など4校を指定。30日まで希望者を募集し、12月に面接選考を実施する予定。該当者は令和4年度当初人事で対象校に配置する。
管内の教職員構成の適正化を促進するとともに、教職員がもつ能力や意欲を有効に活用し学校を活性化することで、管内学校教育の一層の充実を図ることが目的。斜里ブロック(斜里町、清里町、小清水町)と紋別ブロック(紋別市、滝上町、興部町、西興部村、雄武町)の小・中・義務教育学校を対象に、平成29年度当初人事から試行実施している。
市町村教委の申請に基づき、4年度当初人事における公募校は斜里小、興部町立興部小学校、興部町立興部中学校、雄武町立雄武中学校の4校に決定した。
応募対象者は、①教諭として採用後7年以上かつ2校以上の勤務経験を有する②現在校に3年以上勤務している③公募校の校種、教科等に必要な教育職員免許状を有する―の要件をすべて満たす教諭。
30日まで希望者を募集。面接選考は12月21日を予定している。
各公募校の公募内容、応募資格はつぎのとおり。
◆斜里小
【公募内容】
▼学校の魅力・特色
豊かな自然環境に恵まれた学校であり、「たくましく心豊かな斜里小の子ども」を教育目標として、特色ある教育活動を展開している。教職員は研修や授業、生徒指導など熱心であり、教職員自身が自己研鑚を積み、様々なことを学ぶことができる学校である。また、教職員同士の協働と連携が図られており、教員として資質・能力の向上を目指すことができる学校である。
▼現状(課題)
初任段階層や2校目として勤務している教職員が多く、ミドルリーダー層が人事異動などによって減少していることが大きな課題である。若手教員の人材育成や授業、分掌業務の模範となる人材が必要である。学校の中心となって、教職員全体をみて調整ができ、中核を担う人材が必要である。
▼目指す姿(目標)
本年度、教職員が目指している姿は3つある。
▽「分かる・できるが楽しいと思える授業」を目指して
▽「一人ひとりが大切にされるあたたかな学級・学年経営、信頼される学校」を目指して
▽「協働・連携を大切にする学校」を目指して
▼取組内容
▽地域施設や地域人材の活用など、地域の特色を生かした教育活動
▽研修の充実や授業改善に向けた授業交流会の実施
▽支援が必要な児童にかかわる特別支援教育コーディネーターを中心とした体制の充実
▼公募指定年数=3年
▼その他、地域の特色や教委による支援策・取組等
▽知床世界自然遺産を活用した教育
▽斜里ねぷたなどの町全体にかかわる行事等
▽ICT機器が充実しており、それを活用した教育
▽教委を中心とした予算や人材についての全面的な支援
【公募者の応募資格】
▼職名=教諭
▼所有免許=小学校、特別支援(必須ではない)
▼求める人物像
▽児童・保護者・地域および教職員と信頼関係を築き、教育職に高い意欲をもち、授業改善や学校課題に積極的に取り組める人材
▽教務や研修において、ミドルリーダーとして学校課題を積極的に解決できる人材
▽初任段階教員を育成できる人材
◆興部小
【公募内容】
▼学校の魅力・特色
海・山と自然に恵まれた地に位置し、地域を生かした教育活動が盛んである。学校前のフラワーロードの花壇において苗植えや管理を行い、興部町の花いっぱい運動に積極的にかかわったり、様々な教育活動を通して、高齢者や幼児との交流を図ったりしている。また、本年度は公開研究会を実施するなど、若手を中心として教師が生き生きと学ぶことができる学校である。
▼現状(課題)
同校で経験を積んだ教員の大半がここ1・2年で異動対象となる。特別支援教育を必要とする児童が増加傾向にある。十分に対応できる特別支援教員免許をもつ教員の減少が課題である。
▼目指す姿(目標)
「はげむ子の育成~自主的・自発的に学習や仕事に真剣に取り組む子どもを育てる」。
▽自分からすすんで学習する
▽自分からすすんで仕事をする
▽自分からすすんで運動する
▽自分のめあてに向かって取り組む
▽最後まであきらめずにやり通す
▼取組内容
重点目標を達成するための具体的な方策「主体的・対話的で深い学び」。
▽確かな学力の育成を目指す教育の推進
▽豊かな人間性と感性を育む教育の推進
▽心身の健やかな成長を促す教育の推進
▽一人ひとりの教育的ニーズに応じた特別支援教育の充実
▽児童・家庭・地域に信頼される学校づくりの推進
▼公募指定年数=3年
▼その他、地域の特色や教委による支援策・取組等
▽町の補助金によって学校教育推進協議会を町内各校で運営し、実技研修会や公開研究会を行うことで授業力向上を図っている
▽町福祉保健課によって、幼児児童生徒へのきめ細やかな支援および相談体制等が整っている
▽特別支援教育支援員が2人配置されている
【公募者の応募資格】
▼職名=教諭
▼所有免許=小学校、特別支援
▼求める人物像
▽特別支援教育に深い理解と知識を有し、保護者や各種関係機関と連絡・調整ができるなどコーディネーターとしての役割が果たせる
▽特別支援教育の経験が少ない教職員に対し、資質や能力を伸ばしていけるような指導助言ができる
【網走発】オホーツク教育局は、管内小・中学校等教職員人材公募における公募校を決定した。斜里町立斜里小学校など4校を指定。30日まで希望者を募集し、12月に面接選考を実施する予定。該当者は令和4年度当初人事で対象校に配置する。
◆興部中
【公募内容】
▼学校の魅力・特色
沙留中学校と統合して4年になる。校舎は新築され快適な環境で教育活動を行っている。優しい生徒が多く、保護者は協力的である。教職員は教育活動や生徒指導を意欲的かつ丁寧に行い、良い教職員集団を形成している。アクティブ・ラーニングとユニバーサルデザインの授業を目指した研修も活発である。
▼現状(課題)
現在、支援を必要とする生徒に対して、個別の支援も含め組織的に対応している。今後も特別支援教育の視点に立った学校教育の推進が必要である。生徒自らがヘルプを出し悩みを解決する力を育成することが課題である。
▼目指す姿(目標)
本年度の重点教育目標「友と学び、共に成長する」
▽すべての教育活動を通して、自信を身につけ、困難なことにも立ち向かえる力をつける
▽仲間を助け、仲間から助けられる経験を通して、協働して問題解決できる力をつける
▽対話的な学習活動を通して、コミュニケーションスキルを磨き自分の思い(ヘルプを含む)を伝える力をつける
▽協同学習を取り入れた授業を通して、脳科学・心理学に基づいた指導で、学力の向上を図る
▼取組内容
▽毎時間の授業で行う「安心安全な集団づくり」「自己理解」「コミュニケーション力の育成」
▽支援の必要な生徒の対応
・本人の気持ちを大切にする
・情報収集、分析、対応、評価を行い、最適な指導を目指す
・特別支援コーディネーターを中心に複数教員で対応する
・専門家・専門機関・医療と連携する
・ICT機器を活用した学習保障も模索する
▼公募指定年数=3年
▼その他、地域の特色や教委による支援策・取組等
支援の必要な生徒に対して、町の保健師の協力が大きい。保護者支援も行ってくれている。
【公募者の応募資格】
▼職名=教諭
▼所有免許=中学校、特別支援
▼求める人物像
▽過去に特別支援教育を経験し、組織的に特別支援教育を推進することを目標に活動できる人
▽現在は、特別支援教育をけん引することに自信がなくても、今後、学びながら力を発揮しようと努力できる人
▽特別支援教育コーディネーターの経験の有無は問わない
◆雄武中
【公募内容】
▼学校の魅力・特色
オホーツク管内最北の自治体の唯一の中学校であり、4つの小学校から生徒が集まる。地域からの期待は大きく、様々な面で町からの支援は手厚い。行事や部活動に熱心に取り組む素直な生徒が多い学校である。
▼現状(課題)
経験の少ない教員が多い状態が続いてきており、学習面、生徒指導面両面において現在経験値を必要としている。生徒の指導・育成に意欲的な職員が多く、ミドルリーダーの存在によって学校改善が大きく進むと考えられる。
▼目指す姿(目標)
本年度重点教育目標「自ら学ぶ力と豊かな社会性の育成~10年後の躍進へのSTEPづくり」
▽自ら学ぶ生徒の育成
▽仲間とともに自分を輝かせる生徒の育成
▼取組内容
重点教育目標の達成のために、
▽学習面では、研修を中心に授業改善に取り組んでいる
▽生活・行動面では、生徒指導委員会を中心に全職員で一致した指導に取り組んでいる
今回の人材公募では、いずれかの中心となって活動することを想定している。
▼公募指定年数=3年
▼その他、地域の特色や教委による支援策・取組等
漁業、農業を基幹産業として、オホーツク海と北見山地を望む自然に恵まれた地域である。町に唯一の中学校であり、学校の取組は教委に理解されており、学校の活動にスクールバスが使えるなど支援は手厚い。
【公募者の応募資格】
▼職名=教諭
▼所有免許=中学校英語または特別支援
▼求める人物像
▽職員の年齢が若いため、ミドルリーダーとして活躍を期待できる人物
▽経験の少ない教職員を育成する意識があり、積極的に業務を推進できる人物
(道・道教委 2021-11-05付)
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