三笠高の伊東さん　牛乳等利用料理　コンクール金賞獲得　１年生の受賞は同校初

（学校 2021-12-03付）

賞状を手に笑顔の伊東さん

　【岩見沢発】三笠高校（鈴木浩校長）１年生の伊東寛太さんは、第４２回牛乳・乳製品利用料理コンクールで金賞を獲得した。１年生の金賞受賞は同校初。伊東さんは「ほかのコンクールにも積極的に参加し、今回の経験を生かしたい」と話していた。

　コンクールは、道牛乳普及協会が主催。牛乳・乳製品を料理に利用し、さらに豊かな食生活を築いてもらう目的で毎年開催している。

　今回、全道から４１２点の応募があり、誰でもつくれる普及性やおいしさ、アイデアの斬新さなどを基準に書類審査を実施。審査を通過した１０作品の実演審査が１０月下旬に札幌市内で行われた。

　三笠高からは２人が参加し、伊東さんの「豆腐チーズガパオライス」が金賞、２年生の逢見ららさんの「彩り三色巾着のミルク椀」が優良賞を獲得。同校の金賞受賞は３年連続だが、１年生の受賞は初めて。

　伊東さんは、応募に当たり「食べやすくて、ご飯が進むものを」と考え、母がつくってくれたガパオライスをヒントにレシピを考案。油っぽくならないよう、ひき肉の代わりに豆腐を使った。また、食感にバリエーションをもたせるため、オーブンで焼き上げたチーズを混ぜ込み、トッピングとしても活用した。

　５月ころから試作を重ね、本番に向けた調理の練習を開始。先輩や教職員の助言を受けながら、時間内に調理するための工夫を重ねた。

　実演審査では、調理している姿を観察される経験がなかったことに加え、作業をしながら審査員の質問にも答えるため緊張したが、予定より早い時間で仕上げた。審査員からは、調味料の少なさによって家庭でも調理しやすいことなどが評価された。

　伊東さんは「うれしかった。ほかのコンクールにも積極的に参加し、今回の経験を生かしたい。企業との連携にも挑戦できるよう頑張りたい」と話していた。

(学校 2021-12-03付)