道教委事業中核校・北見市三輪小公開研 バランスのよい食事大切 4年学級活動 TTで展開(学校 2021-12-02付)
佐野教諭と小林栄養教諭による4年生学級活動
【網走発】道教委の学校力向上に関する総合実践事業中核校の北見市立三輪小学校(片桐聡校長)は11月26日、同校で公開研究会を開いた。テーマ「子どもを主語にする研修」のもと、全学級の授業を公開。4年生の学級活動では、学級担任と栄養教諭のチーム・ティーチングでバランスのよい食事の大切さについて考えさせる授業を展開した。
同校は、本年度の重点目標を「全ての子どもたちの可能性を引き出す学校づくり~自ら学び 表現できる子の育成」、具体的な目指す学校像として「子どもにとって学びがいのある学校」「保護者にとって通わせがいのある学校」「教職員にとって働きがいのある学校」の「3がいのある学校」を設定している。
実現に向けて、①目指す子どもの姿を明確にした授業づくり②学びがいを実感するリフレクションの設定―の2点を視点に据え、子どもを主語にする研修を進めている。
①では、授業のねらいを達成するために、具体的な想定される子どもの姿を授業のゴールとして設定し、指導案に明記している。
②では、子どもが学びがいを実感しやすいタイミングでリフレクションの場面を意図的・計画的に位置付け、子どもが学んだことを表現する力の向上を目指している。
公開した授業のうち、4年2組学級活動「バランスのよい食事」(児童数35人)は、T1の佐野正樹教諭とT2の小林優美栄養教諭によるチーム・ティーチング。本時の目標を「バランスのよい食事について知り、これからの食生活について考えることができるようにする」と設定した。
佐野教諭は導入で、前時で実施したアンケート結果をまとめたグラフを示し、「苦手な食べ物がある」と回答した児童が77%にのぼったことを伝えた。栄養に関する興味・関心を引き出した上で、「バランスよく食べるために目標を決めよう」と課題を示した。
つぎに、小林栄養教諭が給食の献立を考える際の工夫について、写真や図などを用いながら説明。栄養バランスを考慮して給食がつくられていることに気づかせた。
それを踏まえ、苦手な食べ物が食べられるようになるための工夫について交流する活動へ。佐野教諭は全体交流で、苦手な食べ物を克服した経験をもつ児童を指名するなどして、多様な工夫について意見が挙がるようにした。
「好きな食べ物と一緒に食べる」「一度チャレンジしてみる」など、交流で挙がった意見をもとに、バランスのよい食事に向けた個人目標を考えさせた。目標の内容を何人かに発表させ、板書することで、まだ目標が定まっていない児童が参考にできるようにした。
授業後は研究協議。「授業の中でみられた子どもの姿」「効果的だった教師の手立て」「考えられるその他の手立て」を視点に参加者間で意見を交わした。
また、道教育大学大学院教育学研究科の姫野完治教授が「学び続ける教師の学びを考える~〝授業のみえ”を共感・共有することの意味」と題して講演した。
(学校 2021-12-02付)
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