恵庭市恵み野小　課題研究発表会　精一杯生きるとは　６年道徳　議論活性化へ工夫

（学校 2021-12-06付）

吉田教諭が６年生を指導した

　恵庭市立恵み野小学校（若林晋校長）は１１月２６日、同校で学校課題研究発表会を開いた。研究主題「自ら考え、よりよく生きようとする子どもの育成」のもと、道徳の３授業を公開。うち、６年生は吉田聡史教諭が命の大切さ、死の重さを考える授業を展開した。

　同校は、令和元年度から研究主題「自ら考え、よりよく生きようとする子どもの育成～道徳の授業を要とした道徳教育の充実」のもと、「特別の教科　道徳」を要とした道徳教育の充実を図る研究を推進してきた。

　本年度は研究のまとめとして、議論を活性化する手立て、意欲化につながる終末の工夫を中心にこれまでの成果・課題を整理。授業実践を重ね、端末の有効性に関する研修も深めてきた。

　公開授業では、２年生の「よかったよ」（杉本信哉教諭、児童数２３人）、６年生の「おじいちゃんとの約束（児童数２４人）」、特別支援（ひまわり）の「みんながすごしやすいクラス」（高橋麻依子教諭ほか、児童１５人）の３授業を公開した。

　このうち、６年生の「おじいちゃんとの約束」では、祖父の死をきっかけに命の意味を深く考えるようになった主人公の姿を通して命や死の重みについて考える授業を展開。「限りある命を懸命に生きようとする心情を考えることができるようにすること」を授業のねらいとして設定した。

　はじめに、吉田教諭は生に対して抱くそれぞれの考えを問い、児童は「命を後世につなぐこと」などと発表した。

　続いて、教科書を朗読し、祖父の死を契機に主人公が感じた「怒り」「涙」の意味や、主人公にかけるべき声について発問。児童たちはグループで交流し、端末のワークシートに考えを記入した。

　つぎに、電子黒板で考えを整理し、児童が「自分の行動を振り返って後悔したのではないか」「祖父に会えなくなる悲しさだと思う」などと発表した。

　最後に、吉田教諭は「精一杯生きる、とは自分にとってどう生きることか、考えてみて」と問い、交流。「他人と比べずに自分らしく生きること」「ネガティブにならず挑戦すること」などと活発に発表していた。

　このあと、分科会を実施。授業の振り返りでは、各場面における端末の効果的な活用、自然派生による活発な交流に導く指導が評価された。

(学校 2021-12-06付)